タイ“浸水レストラン”客にぎわうも…大規模洪水 温暖化で被害深刻か(2022年10月14日)
大規模な洪水に見舞われているタイで驚きの光景です。浸水したレストランに詰め掛けている大勢の客。一体、なぜ足を濡らしてまでこの店で飲食をするのでしょうか。
店内が水浸しの「浸水レストラン」。場所はバンコク近郊の川沿いにあります。
水とともに店内にやってきたのは…。まさに自然の「いけす」。集まってくる魚はコイの仲間といいます。
ただ店側によれば、「この魚を料理に使わない」と話しています。
訪れた客:「子どもが魚を見たいっていうから連れてきました」
店の人によれば、ここまで水の高さが上がったのは10年ぶりだといいます。
タイでは首都バンコクをはじめ各地で洪水が発生。ボートを使わないとたどり着けない孤立した町も。
買い物に行けない住民のため、地元当局は腰まで水につかり食料を運んでいます。
9月末の大雨以降、各地で洪水が発生。すでに2週間以上経過していますがなぜ長期化してるのでしょうか。
タイを南北に流れるチャオプラヤー川。下流域は海抜0メートルの所もあり、起伏の少ない平らな土地が広がってます。
いったん洪水が起きると川や海への排水が進まず、水がとどまってしまうのです。それ故「温暖化」により海面が上昇すると深刻な被害が予想されます。
海外の気候変動を分析しているサイトによれば、2100年までにバンコクのほぼすべての地域が水没する予測を出しています。
すでにタイ沿岸部の一部の地域では水没が始まってます。ここは水没し、電柱が海から顔を出すのみ。かつて陸地でした。1000人以上が暮らしていたといいます。1967年、当時は陸地だった場所が2009年までに水に沈んだのです。
タイでは洪水は日常の光景に…。
このレストランは今や人気の観光スポット。危険!水に落ちないように!との看板も。
「浸水レストラン」のお店の人:「洪水で魚もいる、こういう雰囲気はこれまでありませんでした」
長引く洪水。水に浸りながら食事する「浸水レストラン」としての営業がいつまで続くか、店の人も住民もまだ誰も分からない状況です…。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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