プーチン氏「キエフ政権はテロ組織と同列」 ウクライナ全土でロシアによるミサイル攻撃で111人死傷 ゼレンスキー氏は徹底抗戦強調｜TBS NEWS DIG
ウクライナでは全土でロシアによる大規模なミサイル攻撃が相次ぎ、多くの死傷者が出ています。G7=主要7か国は日本時間の11日夜、緊急首脳会議を開催、ウクライナへの連帯などを確認する見通しです。
10日、中部ドニプロや首都キーウのほか、西部のリビウなど複数の都市で相次ぎ起きた爆発。ウクライナメディアによりますと、ロシアによるミサイル攻撃は国土の広い範囲に及び、非常事態庁は、全土で14人が死亡、97人が負傷したと発表しています。
ゼレンスキー大統領は、背景に復旧のための重機がうつるキーウで撮影した動画を公開。ロシアからのミサイルやドローンを半数以上、撃ち落としたと明かしました。さらに。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシア軍はあえて朝のラッシュアワーに攻撃を行った。テロリストがよくやる手だ。彼らはできるだけ大きな恐怖を生み出し、多くの人を傷つけたかったのだ」
こう指摘したうえで、「ウクライナを止めることはできない」と徹底抗戦の姿勢を強調しました。
一方、ロシアのプーチン大統領は。
ロシア プーチン大統領
「キエフ政権はテロ組織と同列だ。こうした犯罪を放置するわけにはいかない」
一方的に併合したウクライナ南部クリミアとロシア本土を結ぶ橋で起きた爆発を「ウクライナ側のテロ行為」だと改めて主張。「ウクライナのインフラ施設に大規模なミサイル攻撃を行った」と、攻撃が報復だったことを明らかにしました。
一連の攻撃を受け、日本時間の11日9時からはG7緊急首脳会議がオンライン形式で開催されます。会議にはゼレンスキー大統領も参加する予定で、イギリスのトラス首相は近日中にNATO=北大西洋条約機構の首脳会議を開くよう呼びかける考えです。また、ゼレンスキー氏と電話会談したアメリカのバイデン大統領は「高度な防空システム」などの軍事支援の継続を約束したということです。
こうしたなか、ベラルーシのルカシェンコ大統領は。
ベラルーシ ルカシェンコ大統領
「ロシア軍とベラルーシ軍が合同部隊を編成することで合意した」
部隊の具体的な展開地域は明らかにしていませんが、非公式な経路からの情報として「ウクライナがベラルーシに対する攻撃を行う可能性があると警告を受けた」と説明。
合同部隊の編成には、ウクライナへの圧力を強めたいロシアの意向がうかがえます。
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