ロシア報復 16都市に“ミサイル83発” 被害多い朝狙い…在住日本人「家近くに2発」(2022年10月11日)

ロシア報復 16都市に“ミサイル83発” 被害多い朝狙い…在住日本人「家近くに2発」(2022年10月11日)

ロシア報復 16都市に“ミサイル83発” 被害多い朝狙い…在住日本人「家近くに2発」(2022年10月11日)

 ウクライナの首都キーウなど16の都市が10日、ロシアにミサイルで攻撃されました。プーチン大統領は、クリミア大橋の爆発の報復として攻撃を行ったと表明しています。

■「飛んでいるミサイル見た」直後…市民近くに

 足早に逃げる人々。その先には、交差点にミサイルが着弾し、燃え上がる車の消火活動が行われていました。

 10日、ウクライナの首都キーウで起きたミサイル攻撃の様子です。

 狙われたのは通勤・通学をする人が多い午前8時すぎ。この時間、イギリスの放送局がキーウから生中継をしていました。

 BBC放送中:「ロシア側が強硬な対応を取る恐れがあります。きのうも前線に近い南部ザポリージャでも住宅街が攻撃されました」

 ネット配信する女性:「ミサイルが飛んでいるところを見て、今、手が震えている。爆発音を聞こえた」

 ネット配信を始めた直後、女性のすぐ近くに飛んできたミサイル。映像には何かが割れる音も記録されていました。

 ゼレンスキー大統領は、この惨劇をすぐさまSNSに投稿しました。

 ゼレンスキー大統領:「攻撃は、この辺とその辺にありました。被害が多く出る朝をあえて選んだ。“脅迫”することが目的だ。きょうは地下室に行って下さい。ウクライナ軍は見守っています。安全ルールを守って下さい」

 ミサイルがここにも落ちたのでしょうか。ごみ集積場とみられる建物の中は、火の海となり、懸命な消火活動が続けられていました。

■「家の近くに2発」キーウ在住の日本人

 数カ月ぶりに首都キーウが狙われたロシアによる大規模な攻撃。駅やオフィス街でも黒煙が上がり、子どもたちが遊ぶ公園の近くでもミサイルが着弾した跡がありました。

 また、市民が通勤に使う橋にもミサイルが着弾しました。

 キーウ市内に住む日本人の高垣典哉さんは、次のように説明しました。

 高垣さん:「急にドーンですよ。すぐ近くだから(ミサイルが)落ちた場所が。すぐ近くの何百メートル先に落とされたんですよ、2発。その時の音が、もうバリバリバリというような音で」

 家の近くで2発ミサイルが落ちたという高垣さん。その後、外に出てみると…。

 高垣さん:「皆、パニック状態なんですよ。地下のシェルターなどに隠れております。いつまた追撃で撃ってくるか分からない状態で、店も全部閉まってしまいました」

 逃げる車で市内は大渋滞。また、地下鉄のホームは、避難してきた人たちであふれていました。

 多くの人が行き交う通勤時間帯でのミサイル攻撃。キーウだけで少なくとも8人が死亡し、24人がけがをしました。

■プーチン氏「テロに対抗」…ウクライナ言及なし

 首都キーウを攻撃したことについて、ロシアは日本時間10日夜に国家安全保障会議の映像を公開し、プーチン大統領がその狙いを明かしました。

 プーチン大統領:「キエフ政権は己の行動により、国際テロ組織と同等に成り下がった。このような犯罪に対して、黙っていることは不可能だ。けさ、国防省の提案とロシア軍の計画により、空中・海上・地上から高性能な長距離兵器による集中砲火を行った」

 “己の行動”とは、2日前に起きたクリミア大橋の爆発のことです。

 プーチン大統領は、今回の攻撃について「クリミア大橋などのテロ攻撃に対抗するため、ウクライナを攻撃した」と発言しました。

 ただ、ウクライナ政府は、クリミア大橋の爆発への関与について言及していません。

■朝だけで“ミサイル83発”…16都市が被害

 ロシアによる攻撃は、首都キーウだけではとどまりません。

 ウクライナ中部のドニプロ市を走るドライブレコーダーの映像です。まず、画面左側で爆発が起きます。その数秒後、道路の中心で爆発。信号機や電線が大きく揺れるほどの衝撃です。

 ウクライナ国防省によると、この朝だけで放たれたミサイルは83発。16都市で被害を受けたといいます。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2022年10月11日放送分より) (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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