「父が望んでいたものとは全く別の方向に進んでいる」旧統一教会創設者・文鮮明氏の息子 文亨進氏に単独インタビュー|TBS NEWS DIG

「父が望んでいたものとは全く別の方向に進んでいる」旧統一教会創設者・文鮮明氏の息子 文亨進氏に単独インタビュー|TBS NEWS DIG

「父が望んでいたものとは全く別の方向に進んでいる」旧統一教会創設者・文鮮明氏の息子 文亨進氏に単独インタビュー|TBS NEWS DIG

世界平和統一家庭連合=旧統一教会と政治の関係が問題となるなか、アメリカで別の教団を率いる創設者の息子がJNNの単独インタビューに応じました。今の旧統一教会は、「父が望んでいたものとは全く別の方向」だと主張しました。

記者
「統一教会の創設者・文鮮明氏の息子2人が主催する、銃の権利を擁護するイベントが行われています」

アメリカ東部の山あいにある銃器メーカーの敷地で、数百人の人々が集まり開催されたイベント。主催したのは、文鮮明氏の7男、文亨進氏と兄の2人です。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「神のご加護を!神がアメリカを救い、我らを神の手足として使ってくださいますように!」 

文亨進氏は2012年の文鮮明氏の死後、後継をめぐって母親の韓鶴子氏と対立。韓氏が総裁になると、アメリカのペンシルベニア州で別の教団「サンクチュアリ教会」を設立しました。教団によると、毎週の礼拝に来る信者は200人ほどで、世界60か国に拠点があるとしています。

「サンクチュアリ教会」は聖書に記された「鉄の杖」という文言を、ライフルの「AR15」ととらえ信奉する、独自の教義を掲げています。

JNNの単独インタビューに応じた文氏は、銃所持の重要性を強調しました。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「銃を持つ権利はとても重要です。市民は常に政府よりも大きな力を持つべきだからです」

また、後継に指名されていたのは自分だったと主張しました。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「父は私を3度にわたって指名しました。私が後継者であることを明確にしていたのです」

さらに、韓氏との関係が断絶していることも明かしました。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「彼女は異端者となり、父の偉業を破壊する者となったのです。ですから、私たちにはもう何の関係もありません」

そのうえで、今の旧統一教会をこう批判しました。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「旧統一教会がやっていることは、父が望んだことではありません。全く別の方向に進んでいるのです」

また、イベントの開会式にはトランプ前政権で大統領補佐官だった人物も登壇。銃所持の権利擁護や反同性愛をめぐって、一部保守層の主張が重なっているとみられています。

文氏は、トランプ前大統領を基本的に支持する姿勢を明らかにしたうえで、宗教界の政治への働きかけの必要性を訴えました。

文鮮明氏の息子 文亨進氏
「キリスト教会は政治問題に対し、より強く発言する必要があると考えます。なぜなら、彼ら(民主党側)はキリスト教の価値を根本的に破壊するものを押し付けているからです」

しかし、日本で問題となっている旧統一教会と政治の関係や、安倍元総理の銃撃事件については、詳しくは知らないなどとしてほとんど答えませんでした。

一方、韓国の旧統一教会は文氏の主張について「原則と伝統を無視する人なので、答える価値がない」とコメントしています。

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