ノーベル平和賞 拘束のベラルーシ人権活動家と2団体(2022年10月7日)

ノーベル平和賞 拘束のベラルーシ人権活動家と2団体(2022年10月7日)

ノーベル平和賞 拘束のベラルーシ人権活動家と2団体(2022年10月7日)

 今年のノーベル平和賞が発表され、ベラルーシの人権活動家アレス・ビアリアツキ氏とウクライナとロシアの2つの人権団体が選ばれました。

 ノルウェーのノーベル賞委員会は7日、今年の平和賞をベラルーシの人権活動家アレス・ビアリアツキ氏とウクライナの人権団体「市民自由センター」、そして、ロシアの人権団体「メモリアル」の2つの組織に送ると発表しました。

 受賞理由について、権力の乱用や人権侵害などの戦争犯罪を記録してきた功績を挙げ、権力を批判して市民の基本的人権を守る取り組みを長年続けてきたと説明しました。

 ビアリアツキ氏はベラルーシの人権活動家で、2020年以降、裁判を受けることなく、拘束され続けています。

 同じくベラルーシの反体制派で、民主化に向けた活動を行ってきたスベトラーナ・チハノフスカヤ氏は「ビアリアツキ氏が平和賞を受賞したことをうれしく思う」と述べ、「受賞をきっかけにベラルーシ国内の人道問題に関心が集まるだろう」と希望を語りました。

 また、ロシアの人権団体「メモリアル」は旧ソビエト連邦のスターリン政権による人権弾圧を検証し、ソ連崩壊後はロシアの人権運動をリードしてきました。

 1975年にノーベル平和賞を受賞したアンドレイ・サハロフ博士も創設に携わっています。

 また、ロシアの最高裁は去年12月に解散命令を言い渡しています。
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