「国葬」割れる世論 賛成だけど…思いは“複雑” 開催基準に注文も(2022年9月27日)

「国葬」割れる世論 賛成だけど…思いは“複雑” 開催基準に注文も(2022年9月27日)

「国葬」割れる世論 賛成だけど…思いは“複雑” 開催基準に注文も(2022年9月27日)

 安倍元総理の国葬に賛成する人がいる一方で、各地では反対デモが行われるなど、世論は大きく分かれました。街の人に聞きました。あなたは国葬をどう考えますか。

 各地で上がる“抗議”の声…。

 世論が二分したまま迎えた安倍元総理の国葬。

 献花に訪れた人:「そりゃ自由主義国なので、反対は反対、賛成は賛成でいいと思う。私は大賛成だけど」

 憲政史上最長の8年8カ月に及ぶ総理在任期間を務めた、安倍晋三元総理。

 一方で、安保法制「強行採決」などで批判を受けたり、亡くなった後も「旧統一教会」との関わりが取り沙汰されたりしています。

 こうした問題を理由に、国葬にふさわしくないと考える人は少なくないようです。

 国葬に「反対」:「大反対。日本も軍隊持って昔のように戦争しようとしたのが安倍さん」「安倍さんが亡くなられたことで、(旧統一教会を巡る)色んな疑惑が疑惑のままで、自分としては賛成できないし」

 これら2つの要因に加え、反対意見で最も多かったのが、警備費を含め16億6000万円程度に上る高額な葬儀費用です。

 国葬に「反対」:「まず膨大な税金がかかるということ。あと、安倍政権に対する評価が大きく分かれていること」「あそこまでして税金を使ってやる必要はないだろうしと考えている」

 一方で、国葬に「賛成」する人の中でも、費用の詳しい説明や開催の基準などについて注文が出ています。

 国葬に「賛成」:「今後の課題として、一つの基準を設けてやった方がいいんじゃないか」「(国葬決定の)プロセスの面や税金などの様々な観点から反対する人の気持ちはすごく理解している」

 献花に来た人の中には、安倍元総理への思いを泣きながら語る中学生も…。

 献花に来た中学生:「本当に(献花に)来られてうれしいですけど、本当にこういう日はきてほしくなかった」

 献花に来た高校生:「リオ五輪の時とかも、マリオに仮装して参加していたりとか、愛される一面もある人だと思ったので、僕の中では結構印象に残る総理だったかな」

 また、茨城県笠間市役所では、国葬に合わせて黙祷(もくとう)が行われ、市内の小中学校などで半旗が掲げられました。

 沖縄県では、弔意をすでに示しているとして、当日の半旗掲揚は行いませんでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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