「逃げられないと思った」台風15号で大雨 旅館に濁流が 土砂崩れ住宅で犠牲者も(2022年9月24日)

「逃げられないと思った」台風15号で大雨 旅館に濁流が 土砂崩れ住宅で犠牲者も(2022年9月24日)

「逃げられないと思った」台風15号で大雨 旅館に濁流が 土砂崩れ住宅で犠牲者も(2022年9月24日)

 台風15号がもたらした記録的な大雨で被害が相次いでいます。台風は温帯低気圧に変わりましたが、各地で土砂崩れや浸水被害などが起きています。

 静岡県では発達した積乱雲が流れ込み続ける「線状降水帯」が発生するなどして、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を16回発表。

 静岡市では12時間雨量が400ミリを超えて観測史上1位の値を更新しました。

 水に浸かり動かなくなってしまったバスを大勢の人が押している様子です。バス3台はダメになるほど水に浸かってしまっていたということです。

 飲食店では…。店の中はとても営業できる状態ではなく、今月いっぱいは休業を余儀なくされるといいます。

 旅館では、目の前に濁流が迫っていました。止めてあった車は濁流にのまれてしまいました。

 そして、旅館の中にも…。当時、旅館には従業員と客、合わせて6人と3匹のイヌがいたそうです。

 宿泊客:「もう逃げられないと思いました。本当に生きた心地がしなかった。初めてそう思いました」

 客らは皆ヘリコプターで救助され、無事だったということです。

 山崩れによる停電も起きています。

 島田市では道路の崩落も相次いでいます。一部崩落し、ひび割れた道路。

 流されてきたのでしょうか。清水区では増水した川の前でブタ2匹が発見されました。

 撮影者:「なんでこんな所にブタがいるんだろうと思って。流されて来たのかなと思うんですけど。ブーブー鳴いているから、『あ、生きてる良かった』と思って」

 浜松市では一時、警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を出して命が助かる行動を取るように呼び掛けました。

 掛川市では土砂崩れによって住宅1棟が土砂に巻き込まれ、住民の40代の男性が救助されましたが、その後、死亡が確認されています。

 台風15号は24日朝、温帯低気圧に変わりましたが、雨雲の発達しやすい状況は続いていて、現在、関東や東北でも太平洋側を中心に局地的に雨が強まっています。

 また、雨がやんでいても地面には大量の水分が含まれているため、土砂災害などの災害の危険度も高まっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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