「だまされた…」“強硬派知事”移民を勝手に移送 ハリス氏宅前に50人送り込み(2022年9月21日)

「だまされた…」“強硬派知事”移民を勝手に移送 ハリス氏宅前に50人送り込み(2022年9月21日)

「だまされた…」“強硬派知事”移民を勝手に移送 ハリス氏宅前に50人送り込み(2022年9月21日)

 アメリカ南部の知事らの行動が波紋を広げています。飛行機やバスでハリス副大統領の家の前や、ニューヨークなどに事前連絡なく移民を集団移送。バイデン政権の移民政策を批判する狙いがあります。

 空港に集まった報道陣の前に立ったのはアメリカ・デラウェア州の当局者です。

 デラウェア州保健局担当者:「デラウェア州に来るかもしれない人たちをサポートするために来ました」

 待っているのは「来るかもしれない人たち」。ホワイトハウスの報道官も…。

 ジャンピエール報道官:「フライトの通知を受け取りました。地元当局と緊密に連携しています」

 一体、誰が飛行機に乗ってやって来るのか。

 それは“移民”です。

 17日、首都ワシントンのハリス副大統領の家の前に1台のバスが止まりました。

 降りてきたのは移民たちです。

 人道支援団体の担当者:「テキサスから来た1台のバスに多くの子どもを含む、約50人の移民が乗っていました。また生後1カ月の赤ん坊もいます」

 なぜ副大統領の家の前に移民たちが来たのか。それは…。

 フロリダ州、デサントス知事:「彼らがより緑豊かな牧草地に行けるよう手伝っています」

 中南米との国境に近い、フロリダ州やテキサス州の知事がビザを持たない移民たちを送り込んでいるからです。2人は野党・共和党の州知事。訴えるのはバイデン政権の国境管理への不満です。

 フロリダ州、デサントス知事:「ワシントンやニューヨークの連中はトランプ政権の時、移民の聖域であることを誇り、強固な国境を持つことを批判してきました」

 飛行機で移民たちが連れて来られたのは、アメリカ北東部のマサチューセッツ州。と言っても、州都のボストンではなく大西洋岸から沖合8キロほどに浮かぶマーサズ・ビンヤード島です。とても移民が行くような場所ではありません。

 ただ、富裕層のリゾート地になっていて、民主党への支持が強い場所です。移民たちはこの島に来ることを分かっていたのでしょうか。

 ベネズエラからの移民:「だまされました。マサチューセッツに行くとは言われていたから知っていたけど、ここに来るとは知りませんでした」

 弁護士団体によると、移民たちにはマサチューセッツに行けば仕事や住居などの支援が受けられると誤解させるパンフレットが配られていたといいます。

 共和党系知事たちの訴えは強固な国境の管理ですが、見据えているのは11月に行われる中間選挙だとみられます。

 ジャンピエール報道官:「計画的な政治的演出のために移民を政治的な駒として残酷に使っているのです」

 次に知事らが移民を送り込むとしているデラウェア州は、バイデン大統領の地元です。

 ただ、フライトは延期になったようです。

 CNN:「テキサス州の保安官は、どう移民が島に移送されたのか犯罪捜査を始めました。同様の疑いのあるデラウェアへのフライトは延期されました」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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