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奪還した街で400人以上の墓 遺体には拷問の跡も(2022年9月17日)
ウクライナ軍による反転攻勢で、局面に変化が見えるロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナ軍が奪還した街で見えてきたのは、ロシア軍によるとみられる凄惨な実態でした。
フォトジャーナリスト 児玉浩宜さん(16日 ウクライナ・イジューム)
「つい先日までロシア軍の占領下にあったイジュームに来ています。街の中心部の建物は激しい戦闘の爪痕が残っています」
ロシア軍に支配されていた街、ウクライナ北東部のイジューム。荒廃した街の至るところに戦闘の爪痕が残されていました。
フォトジャーナリスト 児玉浩宜さん(16日 ウクライナ・イジューム)
「こちらは学校でしょうか、校舎が焼け落ちてしまっています」
街の7割以上が破壊され、半年もの間、ロシア軍の占領下にありましたが、ウクライナ軍の反転攻勢によって9月10日、街を奪還することができました。
イジュームの住民(16日)
「私たちを救ってくれたウクライナ兵士に感謝です」
現在、ロシア軍から奪還した領土はおよそ8000平方キロメートル。15万人以上の民間人が解放されていますが、東部のルハンシク州やドネツク州では、今もロシア軍による激しい攻撃が続いています。奪還したイジュームではウクライナ兵士が街を循環して警備に当たっています。イジューム郊外の森の中では…
フォトジャーナリスト 児玉浩宜さん(16日 ウクライナ・イジューム)
「こちらでは無数の十字架が並んでいます」
ロシア軍が占領中に作ったとみられる集団墓地です。民間人やウクライナ兵士など、合わせて445人の遺体が見つかっています。
妻を亡くした男性(16日 ウクライナ・イジューム)
「悲しみや怒り以外は何も感じない。(妻が亡くなって)独りぼっちになってしまった」
遺体の一部には、拷問されたような跡が残っていて、亡くなった17人のウクライナ兵が1つの穴にまとめて埋められていたという話も…。ウクライナ側は戦争犯罪の証拠を見つけるため全ての遺体を掘り出す作業をしています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領(16日 ウクライナ・キーウ)
「拷問や屈辱的な扱いを受けたという明確な証拠がすでにあります。さらにこの場所でロシア兵が遊びで埋葬者の方に発砲したという証拠もあります。我々は解放された領土と拷問などが行われたすべての地域にジャーナリストがアクセスできるよう確保します」
サタデーステーション 9月17日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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