英ＭＩ５ 中国共産党の政治介入を異例の警告 対中批判かわす狙いか
イギリス国内で情報収集活動を行う「ＭＩ５」＝情報局保安部は、中国共産党と連携する女性が議員らへの献金を通じて政治的な介入を行っているとの異例の警告を議会に伝えました。
イギリスＢＢＣなどによりますと、ＭＩ５はロンドンなどで法律事務所を運営するクリスティン・リー氏について、中国共産党の対外的な世論工作を担う「中央統一戦線工作部」と連携していると指摘。最大野党の労働党の議員に、日本円でおよそ６５００万円を献金していたほか、ほかの野党党首にも献金していたとして「政治的な介入」との異例の警告を議会に行ったということです。
ＭＩ５は、リー氏が献金を通じて人権問題などをめぐるイギリス政界の対中批判をかわすなど、世論を誘導する意図があったと見ているもようです。（14日11:28）
