「感動してほしかった」3年ぶりの花火大会“延期” 台風14号・3連休に直撃(2022年9月16日)

「感動してほしかった」3年ぶりの花火大会“延期” 台風14号・3連休に直撃(2022年9月16日)

「感動してほしかった」3年ぶりの花火大会“延期” 台風14号・3連休に直撃(2022年9月16日)

非常に強い勢力となった台風14号。勢力を維持したまま、17日にかけて沖縄・奄美に接近し、その後、日本列島を縦断する恐れがあります。

いま、台風に最も近い沖縄県大東島地方。船は、すでに陸上げされ、台風への対策が行われていました。島内に2カ所、避難所も開設されました。“物資不足”も懸念されています。前回の台風12号から間もないこともあり、1週間、物資が届いていません。

台風14号は、九州に上陸する可能性も出てきました。福岡県筑後市の一大イベント『ちっご恋のくに花火大会』。例年5万人が訪れていましたが、新型コロナの影響で、おととし、去年は開催できませんでした。18日、3年ぶりに5000発の花火が夜空を彩る予定でしたが、台風のため、延期となりました。9カ月の間、密にならないよう対策を練り、やっと開催にこぎつけたところでした。
筑後市観光協会・高木繁事務局長:「多くの人が花火を見て、感動してほしかった。花火を延期すると、会場が使える日はいつか、花火業者、警備業者、警察も、一から再設定になるので、1~2週間の延期ではなく、数カ月単位の延期になる」

九州南部では、18日にかけて最大瞬間風速70メートルの風が吹くと予想されています。

気象庁も厳重な警戒を呼び掛けています。今回、参照すべき台風があるといいます。
気象庁・岸本賢司主任予報官:「2004年の台風16号に進路や、台風の強さが似ている。非常に強い勢力で九州方面に上がって、その後、日本を縦断していく。日本全国、どこも警戒すべき状況」

台風16号は、強い勢力で鹿児島県に上陸。各地に被害をもたらしながら、九州を縦断していきました。日本海に抜けたあとも、強い勢力のまま北上。浸水被害は全国で床上・床下合わせて4万6000棟を超えました。死者・行方不明者は17人に上り、のちに激甚災害に指定されました。

3連休に大きな影響が出そうな台風14号。観光業にとっては、すでに痛手となっていました。

大分県日田市。穏やかな三隈川と風景を楽しめる屋形船ですが、17日以降は運行できません。屋形船を運営するホテルは、早めの対策と早めの運行中止を決めました。
亀山亭ホテル・諌山寿明社長:「台風が近づいてくるので、船が流されてはいかんということで、白いがっちりしたロープで、強度があるということで使っている。丸太ですけど、川が増水したときに、船が岸にぶつかると、傷を受けたりするので、防止するため丸太棒を付けている。2年前に流されたときには、増水して流れが速くなって、強いロープでも切れて流された」
実は、2年前の豪雨で川が増水し、屋形船が流される被害にあいました。その教訓を台風対策に生かしたといいます。

3連休のホテル予約は、40室すべてが満室でした。しかし、半分以上がキャンセルになったそうです。
亀山亭ホテル・諌山寿明社長:「皆さん、やっぱり家族連れで、お子さまを連れた宿泊のお客さまが大部分。そういう意味では、旅館にとっては、すごく痛手。残念ながら天候ばっかりはどうしようもないですから、安全を考えて、皆さん、キャンセルをしたと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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