アメリカ・中間選挙を前にNYやDCに「移民」を乗せたバスが続々　ハリス副大統領の公邸の前にも｜TBS NEWS DIG

アメリカ・中間選挙を前にNYやDCに「移民」を乗せたバスが続々　ハリス副大統領の公邸の前にも｜TBS NEWS DIG

アメリカでは首都ワシントンやニューヨークに移民を乗せたバスが次々、到着しています。15日には副大統領の公邸の前にもやってきました。いったい何が起きているのでしょうか?

記者
「ワシントンにあるハリス副大統領の公邸前です。先ほどベネズエラから来たという移民がバスに乗ってやってきました」

ハリス副大統領の公邸前。15日朝、2台のバスが到着し、乗っていた多くの移民を降ろして行きました。テキサス州でバスに乗せられたという彼らは、ほぼ着の身、着のまま。

バスで到着した移民
「家族のために良い機会を求めてきました」
「ワシントンはきれいですが知っている人がいないので、ここにいるしかありません」

実は今年の春以降、中南米からの移民を大勢乗せたバスが東部ニューヨークなどに次々、到着しています。彼らはメキシコ国境を越えてアメリカに不法入国した人たち。

メキシコと国境を接するテキサス州のアボット知事はツイッターで…

アボット知事ツイート
『我々はハリス副大統領の裏庭に移民を送り込む。バイデン政権に国境問題について取り組ませるためだ』

アボット知事ら南部の州の共和党の知事は、移民に寛容な姿勢を示すバイデン政権の国境政策を厳しく批判しています。意図的に、移民を民主党の市長たちのいるところに送り込んでいるのです。

14日にはオバマ元大統領の別荘がある東部マサチューセッツ州の小さな島・マーサズビンヤードにフロリダ州から移民が送り込まれ、騒動になりましたが、州知事は…

フロリダ州　デサンティス知事
「我が州は不法移民に寛容ではないので、保護してくれる所に行ってください。なんなら移送手段を提供して、そのお手伝いもしますよ」

これまでに南部から送りこまれた移民は、首都ワシントンだけで9400人。バイデン政権も苛立ちを隠しません。

米・ホワイトハウス　ジャンピエール報道官
「共和党の知事らがやっているのは移民を使った政治的な行為で恥ずかしく無謀で単純に間違っている」

バスから降ろされ、行き場を失う移民について支援団体はこう指摘します。

移民支援NGO　タチアナ・ラボルデさん
「この問題は国としてきちんと取り組むべき問題で、人道的な配慮が必要です。道路に置き去りにするようなやり方は許されません」

中間選挙を前に共和党は国境管理や移民問題をめぐる政権批判をヒートアップさせていて、移民を送りこむ動きは今後も続くとみられます。

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