【プーチン氏も危機感?】ロシア兵は士気低下?「手負いの方が危険」指摘も ウクライナ侵攻
ロシアの首都モスクワや、プーチン大統領の地元であるサンクトペテルブルクの議員から、プーチン氏の辞任を求める声が上がりました。全国に広がる可能性もあるといいます。ロシア兵の士気低下も深刻で、追い込まれたプーチン氏の行動が不安視されています。
■ロシアの地方議員が「辞任要求」
有働由美子キャスター
「ロシアのプーチン大統領に『辞任を求める』という声が、足元のロシア国内から上がりました」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「地方議員が『あなたの言動によってロシアは恐れられ嫌われ始め、世界をまた核兵器で脅している』『経済成長は実現せず、有能な人材はロシアから去っている』と声を上げました。ウクライナ侵攻では『若い兵士を死なせ、NATO拡大も招いた』と批判しました」
有働キャスター
「よくロシアで声を上げられましたね」
■専門家「プーチン氏に危機感」
小野委員
「声を上げたのは一部の少数派議員ですが、問題はどこの議員かです。それは首都モスクワであり、第二の都市でプーチン氏の地元のサンクトペテルブルクです」
「ロシア政治に詳しい慶応義塾大学の廣瀬陽子教授は『モスクワなどでの批判は国全体に広がりかねず、プーチン氏も気を使っていた。ここで批判が出るということは、それだけ経済で影響が出ていること。プーチン氏は危機感を抱いていると思う』と指摘します」
■チェチェン首長も…作戦を「批判」
小野委員
「プーチン氏にとってもう1つ頭が痛い問題があります。ロシア兵の士気の低下です」
有働キャスター
「(取材で8月)ウクライナに行った時、激戦が行われた(首都キーウ近郊の)イルピンで、銃撃戦を実際に見たという方が、『思いのほかロシア兵がさっさと諦めて逃げてしまった』と話していました」
小野委員
「同じ問題が9月も、(北東部の)ハルキウ州で起きています。ロシア軍は逃げたといいます。プーチン氏に忠誠を誓って部隊も派遣しているチェチェン共和国のカディロフ首長はそれを見て、最近の作戦に『間違いがあった』とロシア軍を批判。少し驚きました」
「こうした批判がこの先も次々に表面化して、プーチン氏が結果的に追い込まれていくと怖いです。イギリスのタイムズ紙は『手負いのプーチン大統領の方が危険だ』と指摘してます」
■落合さんに聞く…今後どうなる?
有働キャスター
「非常に怖い文言ですが、どう受け止めますか?」
落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「ウクライナが今取り戻した領土はごく一部ですし、ゼレンスキー大統領も油断できない状況だと思います。例えば補給路が断たれそうになったらロシア側も攻勢に転じるということもあり得ますよね」
「円安の問題がありますが、インフレの原因は、ウクライナ問題にもつながっています。例えばドイツでは電気代が非常に大変なことになっています。そういったところから、西側の協力体制がほころび、講和や対話など戦争終結を求める声が出る可能性があります」
「日本も円安で非常に困っているので、市民からそういう声が上がってくるかもしれません。政治家が外に向けて正義を言おうという時はいいですが、身を引いてしまうとあまり良くないと思います」
有働キャスター
「今、戦争の潮目が大きく変わる可能性があります。プーチン大統領をどこまで追い詰めるのかと同時に、『生物化学兵器や核を使うことはロシアにとっては破滅だ』と、日本を含めた外交の力で諦めず伝える必要もあります」
(2022年9月13日放送「news zero」より)
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