【物価高対策】水道料金“半額”の街 自治体の秘策と狙いは(2022年9月9日)
住民も驚きの物価高対策です。来月から水道料金が半額になります。
政府は、9日、新たな対策を決めました。
岸田総理大臣:「6000億円規模の電力、ガス、食料品等、価格高騰重点支援地方交付金を新たに創設します」
こうした支援に先駆け、独自の「物価高対策」を打ち出す自治体も。丹沢山地から広がる盆地、神奈川県秦野市です。
人口16万の街では、10月から半年間、上水道の料金が半額になります。
秦野市在住・岩澤千恵子さん(41):「まず、びっくりした。節約をさらに後押ししてくれる半額だったので、ともかく驚いた」
水道料金は2カ月分で平均7000円台。そのうち、上水道の料金が来月から半額で済みます。
秦野市在住・岩澤千恵子さん(41):「2カ月分で3000円台だから、かなりありがたい」
市内の飲食店など、すべての事業者も対象です。
手打そばさか間・阪間豊店長:「そばを洗うのにずっと水を出しっ放し」
水道水を毎日大量に使うそば店では、2カ月分の水道料金が8万円になることも。
手打そばさか間・阪間豊店長:「飲食店は今、原材料も上がって厳しいので。特にうちは、水をたくさん使うので。それ(水道料金)が半額になるのは非常にうれしい」
「水道代半額」を物価高対策の柱にした訳は。高橋市長に聞きました。
秦野市・高橋昌和市長:「自慢の名水を使った事業。水道料金を半額まで引き下げることで、誰一人取り残さない。市民や事業者に対しても、直接、幅広く支援ができるだろうと」
実は、秦野市は丹沢山地などから流れる地下水が豊富です。そのため、水道水のおよそ7割で地下水を利用しています。
秦野市・上下水道局、野尻和秀課長代理:「秦野盆地の地下には、芦ノ湖の約4倍、約7.5億トンの『天然の水がめ』がある。それで、水道が安く提供できる」
地中で自然にろ過される地下水を吸い上げ、配水場から、盆地の住宅地へ水道水を供給しています。
元々水道料金が安いなか、来月からは「半額」に踏み切ります。
秦野市・高橋昌和市長:「環境省の全国名水100選に選ばれていて『おいしさ部門で日本一』の実績がある水。その恩恵を皆さんと一緒に分かち合いたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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