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各地で“冬の嵐”・・・「ホワイトアウト」で視界ゼロも 大雪に警戒【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月13日)
北日本や北陸では12日から、大雪や吹雪が続く荒れた天気となっています。交通事故など、各地で被害が出ています。北海道では、雪の重みで建物の倒壊が相次ぎました。
■危険な落雪・・・81歳女性を救出
12日、北海道は、急速に発達した低気圧の影響で、各地で大雪となりました。
帯広では、24時間で降った雪の量が、1月の観測史上最大となる59センチになりました。
そして、札幌・すすきのでは、雪の重さでしょうか、松の木が根本から折れて車道の一部を塞いでいます。
繁華街の道路に横たわる大木。その先端には、雪の塊があります。雪の重みで倒れたとみられます。
地元の人たちは、こう口をそろえます。
地元住民:「きょう特別じゃないか。こんなベタ雪は重たいから」「きのうの雨の後に、雪が混じって重い雪になったからね。運ぶのが大変です」
札幌では他にも、店の入り口の屋根が積もった雪の重さで倒壊。倒れた先には、落ちた雪が、山のようになっていましたが、けが人はいませんでした。
この重い雪の影響で、被害が相次いでいます。
札幌市東区の住宅街で、住宅の落雪で1人が巻き込まれ、救助されたということです。
12日正午ごろ、札幌市内の住宅街で雪かきをしていた81歳の女性が、屋根から落ちてきた雪に埋まりました。
駆け付けた消防などに助け出された女性は、両肩の痛みを訴え、病院に搬送されましたが、幸い命に別状はありませんでした。
■危険な落雪・・・車ガラスも粉砕
車の屋根がベコリとへこみ、リアガラスの上には、大きな雪の塊が積もっています。
車内から撮影した写真では、ガラスが割れ、雪が車内に入り込んでいます。車の持ち主によると、落ちてきた雪は湿っている状態だったといいます。
■“ホワイトアウト”で衝突事故も
猛吹雪のなか、身をかがめながら歩く人たち。12日、大荒れとなった稚内では、街中が真っ白に包まれていました。
風も強く、舞い上がった雪によって視界が遮られ、“ホワイトアウト”状態になっています。
こうしたホワイトアウトは、各地で起きていました。
青森県弘前市内を走行していた車。時刻は午後2時すぎ、強風で舞い上がった雪が、視界を遮るなか、ゆっくりと進んでいきます。
すると、徐々に見えてきた黒いものは、なんと軽トラックでした。
映像をよく見ると、軽トラックは対向車線側で止まっていて、運転手が降りています。さらに、その前の車はボンネットが大破しています。
視界が遮られるなか、軽トラックが対向車線にはみ出したのでしょうか。前から走ってきた車と衝突したとみられます。
■“濃い霧”徐々に街のみ込んで・・・
12日午前10時ごろ、長野県白馬村で撮影された映像。画面中央に黒いワゴン車が止まっています。
そこへ、急に目の前が真っ白となり車も一瞬、見えなくなってしまいました。
この車の持ち主は「朝からすごい爆風だった。途中、ホワイトアウトして、車を動かすことができなくなった」と話します。
徐々に濃い霧が街をのみ込んでいきます。青森市で撮影された映像です。
風も強く、雪が横殴りになっているのが分かります。ただでさえ視界が悪いところに、吹き付ける雪。視界がさらに悪化しました。
■高速道路通行止め・・・国道で渋滞
“冬の嵐”は、新潟県にも発生しました。
猛吹雪で視界が悪いなか、登校する小学生の姿。長岡市では、雪の影響で交通に混乱も起きていました。
12日午前9時ごろ、新潟県JR長岡駅前では、細かい雪が強い風にあおられて、周りが白くなっています。上越線や信越線などの在来線が運転見合わせになりました。
強風で舞い上がる白い雪。その奥には、車の列ができていました。
長岡市内を走る国道で、かなりの渋滞になっています。高速道路が通行止めということで、車の量もいつもの2倍だということです。
12日午前7時すぎ、長岡方面へ向かう北陸道の様子。辺りは真っ白にぼやけ、右奥に見える対向車線は、車のライトがなんとか認識できる程度です。
北陸道・関越道では12日、一時、雪のため一部区間が通行止めになりました。
落ちて来る度に跳ねる雪の粒。ふわふわの雪ではなく、締まったような雪が落ちてきています。
■「極端すぎる」「重い雪」雪かき困難
次々と運ばれていく、トラックいっぱいの雪。時折、吹雪となるなか、ガソリンスタンドの屋上で雪おろしをする人の姿もありました。
雪かきをする男性(83):「去年並みよりも、ちょっと多いな。極端すぎる。きのう(11日)の夕方、きれいに積んだけど、結局、風があるから雪だまりになる」
男性は、家の周りに積もった雪を1カ所にまとめていきます。
雪かきする男性:「1時間じゃあ足らねえな」
新潟県津南町の役場近くにある積雪計は、周りに積もっている雪などを見ると、大体1メートル70センチくらいのところまで雪が積もっています。
豪雪地帯として知られる新潟県津南町。12日の積雪は、179センチになりました。
雪かきする男性(50代):「朝8時から今までずっと。ここだけじゃなくて。雪国なので、普通なんですけど、もう(雪は)いらないかな」
雪かきをする住民からは、今回の雪は、例年と少し違うという声も上がりました。
雪かきする男性(50代):「シーズンの始めは、サラサラな雪で軽いんですけど、きょうは湿っているので、重たい」
雪かきする男性(65):「重いです。重いっていうのは、湿っているってことですよね。もうちょっと粉雪みたいな感じの時が多いかな。今までは」
■関越道事故・・・路肩にまで車行列
さらに、12日午後4時前、関越道の上り、湯沢・水上インターチェンジ間で事故が発生。路肩にまで行列ができています。
警察によると、大雪による視界不良が原因で、車両4台が絡む事故が起きた可能性があるといいます。
■駐車場が泡だらけ・・・高潮で道路冠水
新潟県の佐渡市でも、強い風が吹き荒れました。佐渡市相川では12日、最大瞬間風速30メートルを観測しました。
海上から強い風が吹き込み、高い波しぶきが上がります。さらに、手前にある家の、倍以上はある波しぶきがあがる場面もありました。
山形県鶴岡市では、打ち付けられた白い波が、泡のようになり、海から吹く風に流されながら舞っています。
駐車場は白い泡だらけになり、止まっていた車は泡まみれになりました。
北海道・厚岸町では、「高潮」の影響で、道路が冠水。川のように水が流れ、積もっていた雪が“流氷”のように浮かんでいます。
次々と海水が岸壁に押し寄せ、海と陸の境が分かりません。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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