【バスに取り残され】3歳女児が死亡 いつもの運転手が休みで…
静岡県牧之原市にある認定こども園の送迎バスに、3歳の女の子が取り残されて亡くなりました。この日、バスはいつもの運転手が休みで、70代の理事長が代わりに運転していたということです。
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記者
「午前9時です。いま捜査員が事故のあった川崎幼稚園の中に入っていきます」
また起きてしまった、送迎バスに幼い子どもが置き去りにされた事故。川崎幼稚園に子どもが通っている保護者は――
子どもが通う保護者
「バスの運転手さんとかが園について、残されている子がいないかどうか確認しているのを毎回見ていた」
普段は、バスの運転手などが車内の様子を確認していたといいます。なぜ、事故は起きてしまったのでしょうか。
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静岡県牧之原市にある認定こども園「川崎幼稚園」。5日午後2時すぎ、職員から警察に通報がありました。
職員
「車の中で、子どもが意識不明で倒れている」
送迎バスの車内に、この園に通う河本千奈ちゃん、3歳が取り残されて亡くなりました。
朝、園に向かうためにバスに乗り、発見されるまで約5時間。千奈ちゃんは熱中症になったとみられています。
記者
「川崎幼稚園のバスは園児を降ろした後、こちらの駐車場にとめていたということです。園からは、バス車内の状況は確認できない場所です」
園から駐車場までの距離は100メートル以上。園内からバス車内の様子はうかがえません。牧之原市の観測地点では、5日は最高気温30.5℃を観測しました。
小児科の医師は当時の状況について――
湘南台あかちゃんこどもクリニック 及川茂輝院長
「おそらくバスの中は、もっとかなり(気温が)高かったと思うんですよね。10分、15分とは言わず、かなり短時間で脱水や熱中症になってしまうことは容易に考えられます」
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同じようなことは、過去にもありました。
去年7月、福岡県の保育園で、当時5歳の倉掛冬生ちゃんが送迎バスに取り残され、熱中症で亡くなりました。
福岡県の事件を受けて去年8月、政府は幼稚園などに、運転手以外に子どもの対応ができる職員の同乗が望ましいことや、送迎バスは、乗る時も降りる時も人数を確認することなどを通知しています。
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実際に、どのように子どもの状況を確認しているのでしょうか。都内の幼稚園「学校法人 岡村学園 のぞみ幼稚園」では、園児を家に送る際にチェックリストを使って、送迎バスが出発する前に点呼をしていました。
学校法人 岡村学園 のぞみ幼稚園 川合麻希教諭
「では、先生お名前呼ぶので、呼ばれたら『はい』と元気よくお返事をしてください」
人数も確認し、ダブルチェックします。そして、子どもを送り終わった後も――
学校法人 岡村学園 のぞみ幼稚園 川合麻希教諭
「いま最終確認で、誰もいないかというのはもちろん、荷物の置き忘れや落とし物がないかを確認しました」
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警察によると、5日、河本千奈ちゃんが乗っていた川崎幼稚園のバスは、子どもが6人と70代の派遣職員、さらに70代の理事長が乗っていました。この日はいつもの運転手が休みで、理事長が代わりに運転していたといいます。理事長などが確認を怠ったのでしょうか。
警察は6日、業務上過失致死の疑いで川崎幼稚園に家宅捜索に入り、管理体制に関する資料を確認しているということです。
(2022年9月6日放送「news every.」より)
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