富山湾で「子どもとみられる」遺体 釣り人が発見 行方不明の2歳男児との関連は(2022年9月4日)
4日、富山県氷見市の沖合で子どもとみられる遺体が見つかりました。
隣接する高岡市では先月20日から2歳の男の子の行方が分からなくなっていて警察が関連を調べています
▽富山湾で「子どもとみられる」遺体 釣り人が発見
（中田絢子記者）「通報は釣り人からでした。当時天気は晴れ、波も穏やかだったといいます。遺体が発見されたのは氷見漁港から東北東へ4.7キロの海上でした」
午前9時23分ごろ、富山県氷見市の沖合で釣りをしていた人から「遠目に何か浮いているものが見える」と通報がありました。伏木海上保安部は氷見漁港から東北東4.7km付近の海上で小さな子どもとみられる遺体を発見。うつぶせの状態で服は着ておらず性別や年齢は分からないといいます。
氷見市と隣接する高岡市では先月20日から2歳の男の子が行方不明になっていて捜索が続いていました。
（中田絢子記者）「遺体は正午前にこちら高岡警察署に搬送されました。警察と海上保安部は高岡市で行方不明になった高嶋怜音ちゃんとの関連について調べています」
先月20日、午後6時40分に自宅で確認されたのを最後に行方が分からなくなった2歳の高嶋怜音ちゃん。
当時、父親は外出中でした。母親と姉と一緒にお風呂に入った後、母親が姉の髪を乾かしている間にいなくなり、勝手口のドアが開いていたといいます。
（怜音ちゃんの父親）「ドライヤーをしていた時に音に気づかなかったんですけど、2階から階段を下りて1階に行って、そのまま勝手口を自分で開けて外に飛び出したと。2歳で自分でできることが増えたこともあって、玄関のカギを自分で開けてみたりとか、自分でドアノブをちょっと開けて脱走しようと試みたりというのは多々ありました」
当時、高岡市には大雨警報が出ていました。自宅周辺の防犯カメラを見ると、午後7時ごろ、雨は小康状態ですがあたりは暗くなっています。
警察によると、怜音ちゃんは身長およそ80センチ。水色のパジャマを着ていて靴は履いていなかったとみられています。
（吉田一平記者）「こちらの勝手口から1人で歩いて出ていったとみられます」
雨の夜に1人で、どこまで歩いて行ったのでしょうか？50メートルほど歩くと…
（吉田一平記者）「右に小さな側溝が見えてきました」
さらに100メートルほどには用水路が…
（吉田一平記者）「いなくなった当日の夕方というのはこれ以上に水があって、手前の溝の方にも水が張っていたということですから、深いですし流れもありますから、万が一転落してしまうと大変なことです」
自宅周辺には、数百メートルの位置に2つの川が流れているほか、すぐ近くには大きな用水路もありました。
（怜音ちゃんの父親）「とりあえず早く帰ってきてほしいという、その一言です。早くお帰りと言ってあげたいです」
怜音ちゃんの捜索には、警察や消防に加え、多くの地元住民らも参加。範囲は拡大され、海につながる小矢部川流域や富山湾の河口も捜していました。
そして行方が分からなくなってから16日目のきょう4日、氷見漁港の沖合で子どもとみられる遺体が見つかりました。
警察は遺体を検視していて怜音ちゃんとの関連について調べています。
9月4日『サンデーステーション』より
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
