【大阪・女子大学生刺殺事件】逮捕男「殺そうとしたか思い出せない」
大阪府堺市で20歳の女子大学生が交際相手の男に刺され、殺害された事件で、女子大学生は自宅で襲われ、ベランダから落ちた後、さらに刺されたとみられています。男は取り調べに対し、「殺そうとしたか思い出せない」と話しているということです。
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大学のホームページに「グローバルに活躍したい」と将来への意気込みを載せていた大田夏瑚さん（20）。放射線技師を目指していたといいます。
大田さんは大阪府堺市の路上で26日、複数箇所を刺されて倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
自称大学生の山本巧次郎容疑者（23）が殺人の疑いで、28日に送検されました。大阪府西堺署から出る車の後部座席では顔を伏せていた山本容疑者。大田さんと交際していて、現場近くのマンションで同棲（どうせい）していたということです。2人の間に一体、何があったのでしょうか。
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事件が発覚したのは、26日午後10時半すぎの「男が女を刺している」という通報でした。
警察が現場に駆けつけると、大田さんが路上で血を流して倒れていて、上半身のほか、両足にも多数の刺し傷や切り傷があったといいます。
近所の住民
「若い女の子のキャーキャーキャーいう声（が聞こえた）。えらい騒いでるなあと」
山本容疑者は現場近くで15センチほどの血の付いた刃物を持っていたといいます。駆けつけた警察に対し、「自分が刺した」と話したといい、その場で逮捕されました。
司法解剖の結果、大田さんの死因は心臓や肺などを刺されたことによる失血死と判明しました。さらに刺し傷以外に、肋骨や骨盤などが折れていたことも新たにわかりました。
この骨折に関わるものなのか、山本容疑者は「被害者がベランダから飛び降りた」と話したということです。
警察によると、2人が同棲していたのはマンションの4階で、部屋には血の痕があったといいます。大田さんが部屋で襲われ、なんらかの理由でベランダから転落し、追いかけてきた山本容疑者に再び襲われ、刺されたとみています。
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大田さんは、突如として未来が閉ざされてしまいました。通っていた大学の関係者は、トラブルがあった話は聞いたことがないといいます。
大田さんが通っていた大学の事務局長
「非常にやさしい女の子で、いろんな先生に聞いても『あんな良い子が…』とみんな、おっしゃいますね。一生懸命勉強に取り組んで、やっとこれから放射線技師の第一歩を踏み出せる、実習にいけるところなので、大変悲しい思いをしています」
山本容疑者は、執拗（しつよう）に大田さんを襲ったとみられています。調べに対し、「刺したことは間違いないが、動転していて、殺そうとしたか思い出せない」と話しているということです。
警察は、動機と詳しい状況を調べています。
(2022年8月30日放送「news zero」より）
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