イラク 有力指導者サドル師“引退”表明で暴徒化 15人死亡(2022年8月30日)
中東のイラクで、有力指導者が政界引退を表明したことをきっかけに暴徒化した支持者らが対抗する勢力の支持者と衝突し、15人の死者が出ています。
イラクの首都バグダッドで29日、イスラム教シーア派指導者・サドル師の支持者らが首相府などの施設を襲撃し、対立する別のシーア派勢力と衝突しました。
AP通信によりますと、これまでに15人が死亡し、数十人がけがをしているということです。
サドル師はこの日、SNSで自分の意見を聞かないシーア派指導者を批判したうえで「政治から引退する」と表明していました。
暴徒化したサドル師の支持者の一部が大統領宮殿にもなだれ込み、プールに飛び込むなどして、政府中枢が無法状態となりました。
イラクでは、去年10月の選挙でサドル師率いる勢力が最大会派になったものの、連立交渉の行き詰まりから首相を選出することができず、政治的な混乱が続いています。
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