【4歳暴行死】事件5日前に「虐待」認定も男に接触せず 児相などの説明は…
4年前に交際していた女性の4歳の息子に暴行し、死亡させたとして男が逮捕された事件。児童相談所などは、事件の5日前には男による身体的虐待を「認定」していました。しかし、その男とは一度も接触していなかったといいます。
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24日午前、警察車両から出てきた茶髪で大柄な男。
内田正也容疑者(30)は、4年前の1月、当時住んでいた横浜市鶴見区のアパートで、元交際相手(当時25)の息子で4歳の紺野叶志郎ちゃんに暴行を加え死亡させた疑いが持たれています。
当時、何が起きていたのでしょうか…。
内田容疑者は、交際していた女性と女性の長男・叶志郎ちゃんの3人で暮らしていたといいます。2人きりのときに、内田容疑者自らが119番通報し、叶志郎ちゃんは病院に搬送されました。
すると、病院から警察に「虐待の可能性が疑われる」と通報がありました。
搬送から2日後、叶志郎ちゃんは頭に強い衝撃を受けた外傷性くも膜下出血などにより亡くなりました。柴田小児科の柴田雄介院長によると、これは、2、3階のビルから転落するなどの交通事故レベルの衝撃がないと起こらないということです。
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当時の状況を知る近隣住民
「何度かパトカーがとまって、家の前、近所にとまっていた」
当時周辺で異変を感じた近隣住民
「小さい子の泣き声が、毎日のように。異常な泣き声で」
――どういう感じ?
当時周辺で異変を感じた近隣住民
「『ギャー』とか大きい声で」
――「えーん」とかじゃない ?
当時周辺で異変を感じた近隣住民
「『えーん』とか、そんなかわいい泣き声じゃなくて」
捜査関係者によると、実は事件の4か月ほど前、交際相手の女性からは警察に“あるSOS”が…
交際相手の女性(2017年9月)
「同棲中の彼が私の子供を殴るので別れたい」
このとき、警察は叶志郎ちゃんの額の右側に腫れを確認しました。叶志郎ちゃんは「(内田容疑者に)たたかれるので怖い」と話したといいます。
警察が内田容疑者に口頭で注意すると、「子供を𠮟っているときに殴った」と暴力をふるったことを認めたということです。
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児童相談所などは、会見を開きました。
鶴見区 こども家庭支援課長
「本人にケガが多いということで、複数回において傷あざがあると(保育所から)連絡を頂いている」
会見や捜査関係者によると、女性が警察に相談した少し前には、叶志郎ちゃんが通う保育所から鶴見区に「傷やあざがある」と何度も相談がありました。
約1か月後には警察署からも児童相談所に虐待通告があり、区や児童相談所は、女性に複数回の電話や2度の家庭訪問を実施しており、事件の5日前には内田容疑者による身体的虐待を「認定」していました。
ただ――
児童相談所などの会見
「(事件前)一時保護を行うリスクまでの判断には、至っていませんでした」
――その理由は?
児童相談所などの会見
「理由というのは…そこまでの検討には至らなかったということ」
――同居男性との接触が書かれてないが、その点は?
児童相談所などの会見
「同居男性とのやりとりは生じていなかった」
――その理由は?
児童相談所などの会見
「ちょっと…詳細にあたるので控えます」
“虐待をしている”と認定した内田容疑者とは、一度も接触していなかったといいます。
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警察の調べに対し、内田容疑者は「暴行はしていません」と容疑を否認しているということです。
(2022年8月25日放送)
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