【デフリンピック】5年ぶり開催 日本“突如辞退”に選手困惑…全日本ろうあ連盟「撤回せず」
ブラジルで開催された聴覚に障害のある選手のオリンピック「デフリンピック」で突如、日本選手団の出場辞退が発表されました。ショックを隠せない選手たちの心境を聞きました。
「怒りと悔しさがあふれていましたね」と怒りを語ったのは、ブラジルで開催された「デフリンピック」の陸上の日本代表選手です。
「デフリンピック」は、新型コロナウイルスの影響で延期となり、5年ぶりの開催となりました。大会11日目。閉会まであと4日を残したところで、突然ある発表がありました。
デフリンピック日本代表 湯上剛輝選手
「コロナの人がいたから慌てて中止に、辞退にしようっていう、そこに、私たち選手は違和感を覚えてますね」
全日本ろうあ連盟から、日本選手団の全競技・全試合の出場辞退の発表があったのです。
今回の大会で、日本選手団は、史上最多の30個のメダルを獲得し、盛り上がりが最高潮に達していたその時でした。
湯上選手
「派遣前から(感染者が出ることは)予測できたことであって、連盟側の見通しの甘さだったり、準備不足が露呈したなと思います」
連盟は、日本選手団149人中11人が新型コロナに感染したため、「感染源は各競技会場にある可能性が高いと判断し、日本選手団の命と安全を最優先に考えた」としています。
感染者が確認されていない競技でも“連帯責任”のような形で出場辞退となったのです。
卓球は、3位決定戦を辞退するなど、メダルがかかった試合の出場が叶いませんでした。
一方、陸上は試合が始まったばかり。2大会連続の金メダルが期待されていた男子400メートルリレーなどの試合が目前に控えていました。
チーム内に、感染者や体調不良者はひとりもおらず、屋外で実施されることなどから、試合への出場の交渉が続きました。
◇◇◇
12日、国内では、関係者らが連盟に決定を撤回する要望書を提出していました。
東京パラリンピック陸上日本代表 高田千明選手
「走れないなんて、かわいそうすぎる」
しかし、全日本ろうあ連盟は「決定は撤回しない」と回答しました。
デフリンピック日本選手団 嶋本恭規団長
「大変申し訳ありません」
「出場辞退」が選手に伝えられたその瞬間、座り込み、泣き崩れる選手の姿も見られました。
晴れの舞台を奪われた選手たちの心境は――
デフリンピック日本代表 湯上剛輝選手
「試合のスタートラインにすら立てなかったというのは、いつもとは違った悔しさがありました」
デフリンピック日本代表 高田裕士選手
「5年間頑張ってきたことを発揮する場所がなくなった」
デフリンピック日本代表 山田真樹選手
「自分のパフォーマンスを示す場所。恩返しの場所だと思っている」
日本テレビは、全日本ろうあ連盟へ、今回の経緯などについて取材を申し込みましたが、17日の時点で回答は得られていません。
(2022年5月17日放送)
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