中国最大の淡水湖“異例干ばつ”で水激減 発電量も低下しエレベーター止まる(2022年8月24日)
異例の干ばつで真っ青だった風景が一面、茶色になってしまいました。中国最大の淡水湖で水が激減。面積が4分の1にまで減ってしまいました。
見渡す限りの大地と緑。実はここ、湖です。
江西省にある中国最大の淡水湖「ハ陽湖」。
本来であれば、遥か彼方まで水です。しかし、現在はほとんど干上がっています。
遠くに見えるのは寺。盛り上がった大地の上に建っています。ただ普段の様子は建物1階の足元まで水が迫っていますが、現在は水はありません。
取材に向かう機内からの映像では異変がはっきりと確認できます。
住民も驚きを隠せません。
近隣住民:「こんな経験初めてです。いつもは洪水対策の時期なのに、今年は干ばつです」
ハ陽湖は長江とつながっています。
上流の四川省などでは、雨量が「例年の半分」ほどに減少。長江などの水位は極端に低下しています。
ハ陽湖を今年4月の状態と比べると、青かった湖面はほとんどが茶色に。湖面の面積は「4分の1」に縮小したといいます。
水不足で、水力発電所の発電量も低下。節電が呼び掛けられています。
エレベーターが使えなくなった集合住宅では、宅配の荷物をひもで引き上げています。
街中に並んでいるのは電気自動車。一部の充電スタンドが閉鎖されるなか、開いている場所に長い行列ができました。
農業にも影響が。消防は個別に水を供給。
一方、湖北省などでは気象庁が「人工的に雨を降らせるキャンペーン」を始めました。
湖面が4分の1になったハ陽湖周辺では、農家は別の貯水池から水をくみ上げるなどしています。
江西省の農家:「隣の湖南省から水を引いていて、田んぼの水は10センチ以上を保っています。水があれば、収穫への希望があります」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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