感染拡大中の受験シーズン 学校・塾での対策は・・・(2022年1月11日)

感染拡大中の受験シーズン 学校・塾での対策は・・・(2022年1月11日)

感染拡大中の受験シーズン 学校・塾での対策は・・・(2022年1月11日)

いま、子どもたちは、急激なオミクロン株の感染拡大に対して、さまざまな不安を抱えています。

まん延防止等重点措置が適用されている広島県内。広島国際学院中学校では、受験生や保護者に検温などを徹底したうえで、予定通り入試が行われました。この中学校では、当日に体調を崩した場合に、別室で試験を受けられるようにしたそうです。

受験生にとっては、ただでさえ緊張の続く時期。オミクロン株の拡大が重なり、受験生や親御さんにとっては、気の休まるときがありません。

東京多摩市の青陵中学校は11日、新学期を迎えました。受験を控えた3年生の教室では、緊張感のあるなか、模擬テストが行われました。今月下旬から高校入試が始まり、3月には、もともと去年6月に行く予定だった修学旅行が控えています。
多摩市立青陵中学校・相楽敏栄校長:「ウイルスが校内に入って、まん延することを、一番、危惧している点。未然に防止するように、従来の感染症対策をしっかりやることに力を入れる」

沖縄県豊見城市の小学校では、6日に冬休みが明けたばかりですが、オミクロン株の急拡大で、市内の小中学校は11日から臨時休校となりました。代わりにオンライン授業です。親が共働きの低学年や、家にネット環境が整っていない子どもは、登校することができます。
豊見城市立伊良波小学校・大城敬士教諭:「(冬休み明けは)2日間しか登校していないので、非常に驚きと不安もあるのかなと。一方通行になるので、なるべくお互いが声を掛け合ってできるように、ただ聴いているだけの授業にならないよう意識してやっていきたい。一番は、こっち(教室)に来て勉強した方がいいと思うので、それがいつか来る日を待っている」

同じ沖縄県内でも、自治体によって対応が分かれました。那覇市の小中学校は、12日から分散登校です。クラスを半分に分け、一日おきに登校することになります。3年生以上は、タブレット端末を使ってオンラインで授業に参加します。6年生にとって、卒業まで残された時間は多くありません。
小学6年生:「(今月の)修学旅行も延期かわからないけど、なくなるかもしれないし、いやだなと思うし、中学校が別々になる友だちもいるから、ちょっと悲しいなと思う」

事情があって、学校に行けなくなっている子どももいます。東京都内に住む小学4年生の男の子は11日からの新学期を楽しみにしていました。男の子は、免疫の病気があるため、新型コロナが拡大したおととし以降、自主休校していました。デルタ株の感染が落ち着いた去年9月から、ようやく登校できるようになったのも束の間。冬休みの間にオミクロン株の急拡大です。
自主休校をする小学生の母親:「オミクロンにかかるのも怖いけど、どんどん医療崩壊をしていってしまって、持病の方の病気で悪化したときに、かかりつけの病院にかかれるかとか、救急車を呼んでも来てくれるのかとか」

自主休校を選んだのは、オンライン授業や別室での授業など、学校が選択肢を用意してくれるからだといいます。
自主休校をする小学生の母親:「オンライン授業を加速して出席扱いにして、『オンラインも選べるんだよ』と不安な子どもたちに手を差し伸べてほしい。自主休校はしていないけど、登校してるけど不安でたまらない子もいっぱいいる。そういう子どもたちを救うためにも、選択肢を作ってほしい」

◆学校などでの注意点について、聞きました。

長崎大学病院の小児科医である森内浩幸教授は「これまでしてきた対策を引き続き、徹底することで感染リスクは抑えられる」としています。ただ、感染力が強いと言われているオミクロン株なので、主に小中学校での注意すべき場面として、音楽の授業で、エアロゾル感染が懸念される合唱や吹奏楽や体育の授業での柔道など、人と密接する場面など、より注意が必要だ」としています。

また、「塾で他の地域の子どもに会うなど、普段、会わない人との接触機会が増える。家、学校以外での行動範囲が広がるなど、学校以上に感染リスクが高まる可能性がある。さらに、受験前のストレスなどで免疫が下がるので、対策をしっかり取ったうえで、十分な睡眠を取るなどしてほしい」と話します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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