【分離帯に“衝突”】衝突前に意識を失っていた可能性も 2人死亡 1人は“運転手”

【分離帯に“衝突”】衝突前に意識を失っていた可能性も 2人死亡 1人は“運転手”

【分離帯に“衝突”】衝突前に意識を失っていた可能性も 2人死亡 1人は“運転手”

22日、愛知県名古屋市の高速道路でバスが横転し炎上する事故あり、2人が死亡しました。そのうち1人はバスの運転手とみられています。専門家はバスが分離帯にまっすぐに衝突した可能性を指摘しています。

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22日午前10時半頃に撮影されたのは、横転したバスです。バスは黒煙をあげ、すぐ後ろでは白い乗用車が炎上していました。

撮影者
「窓を閉めていても熱いなと感じるぐらいの熱量」

およそ30分後には、バスのタイヤから火があがっている様子も確認できました。

窓ガラスはなくなり、焼け焦げたバス。前方部分は、なにかにぶつかったのでしょうか。大きくへこんでしまっていました。

記者
「乗客でしょうか、担架で運ばれていく様子が確認できます」

高速道路の脇では、手当てを受けるけが人の姿がありました。

現場を見た人
「煙は結構あがってました。ばーっと燃えてて、煙もモクモクあがっていた」

事故が起きたのは愛知県の名古屋高速豊山南インターチェンジの出口付近です。「黒い煙が見える」と119番通報がありました。

乗客60人乗りのバスと乗用車が炎上。消防車13台が出動し、消火活動が行われました。

火は通報があったおよそ2時間半後にほぼ消し止められましたが、この事故で7人がけがをし、バスに乗っていた2人の死亡が確認されました。うち1人は運転手だということです。

消火作業が終わったバスはクレーンで持ち上げられ、レッカー車で運ばれていきました。

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どのようにして事故は起きたのか。

運行会社によりますと、バスは愛知県庁から名古屋高速を使って県営名古屋空港を目指していたといいます。ルート上では事故現場の出口を降りる予定でした。

その出口付近で今回の事故は起きました。

事故前の現場の映像では、分離帯の前に黄色いクッションが置いてあり、その奥には標識が設置されているのが確認できます。

事故直後の映像をみると、黄色いクッションは砕け、破片は数メートル先まで飛んでいて、標識は道路上になぎ倒されているのがわかります。

バスは、分離帯に衝突した後横転したとみられています。近隣住民は、衝突の瞬間と思われる大きな音が聞こえたと話します。

音を聞いた人
「ドーンって感じ。大きい音がして、窓を見たら黒い煙が出ていた。もしかしたらこの音なのかなと」

大きな音とともに揺れも感じたといいます。

バスの運転手は持病もなく、当日の朝も体調不良などはなかったといいます。事故が起きたルートを3年近く走り続けていたといいます。

なぜ事故は起きたのでしょうか。専門家は現場の状況からある可能性を指摘します。

交通事故鑑定人 中島博史さん
「痕跡をみると、(分離帯に)そのまままっすぐぶつかって」

横転したバスをみてみると、正面の部分がへこんでいる様子がわかります。

交通事故鑑定人 中島博史さん
「衝突の直前というのは、意識があったら反射的に急ブレーキ、急ハンドルでの回避操作を行わないのは考えにくい」

専門家は、運転手がなんらかの理由で意識を失っていた可能性があると指摘しています。

バスの運行会社は「事故を起こしたことは申し訳ない」と話していて、警察は過失運転致死傷の疑いで捜査をすすめる方針です。
(2022年8月22日放送「news every.」より)

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