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【中国】“市中感染”確認 市民1400万人を検査
北京オリンピックまで1か月をきる中、中国政府はオミクロン株への対応を迫られています。北京に隣接する天津市では、オミクロン株の“市中感染”とみられるケースが確認され、市民1400万人にPCR検査を実施。現地の日本人がその“混乱ぶり”を語りました。
◇
2月に開催される北京オリンピックに向け、準備が進む中国。(感染者 10万3776人 死者 4636人 中国・衛生当局 10日)
記者(中国・北京、10日)
「こちら、選手たちにとっての玄関口となる北京の空港です。空港内には、すでに壁に仕切られた巨大なエリアが、バブルエリアとして準備されています」
開幕まで1か月を切る中、ある心配な出来事が起きました。北京に隣接する天津市で9日、オミクロン株への2人の感染が確認されたのです。
中国メディアによりますと、市中感染が発生しているとみられ、すでに40人に新型コロナの陽性反応が確認されたということです。これを受け、天津市は9日朝から、およそ1400万人の市民全員を対象にしたPCR検査を始めたのです。
(中国・天津市、9日)
「今は夜の10時です。 PCR検査のための行列に並んでいます」
天津市に住む日本人男性が撮影した映像には、かなりの大行列が映っていました。
天津市に住む石村森さん(32)
「並び始めたのが午後1時ごろ、それで結局、検査が終わったのが夜中の12時ごろになってしまいました」
検査を受けるのに並んだ時間はおよそ11時間。しかし、まだ検査結果が出ていないため、自宅待機を余儀なくされているといいます。
天津市では、必要がなければ天津を離れてはいけないとの移動制限も開始されました。中国メディアによりますと、天津の一部では食料の買い占めなども起きたといいます。
天津に住む石村森さん(32)
「スーパー、コンビニは物はやはり、少し少ない。すでに減っている状態でした」
そして今後については、こんな思いもあるといいます。
天津に住む石村森さん(32)
「オリンピックに向けて、管理が厳しくなる。ロックダウンなどの可能性があるとおっしゃってる方もいます。春節も間もなくなので、それまでに早く終息、落ち着いてほしい と思っております」
オリンピックが開かれる北京を徹底的に守る構えの中国政府。
記者
「旅行代理店のサイトで、天津から北京に向かう電車のチケットを買おうとすると、このようにすべて予約不可となっております」
天津から北京に行く列車のチケットは購入できない状態になっていました。
しかし、オミクロン株の感染は、さらに広がっています。中国メディアによりますと、河南省の安陽市では、天津から来た学生のオミクロン株の感染が判明。オリンピック開幕を目前に緊張が高まっています。(2022年1月10日放送「news every.」より)
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