内閣改造は「難局突破のため」 旧統一教会との関係濃淡で判断か(2022年8月9日)

内閣改造は「難局突破のため」 旧統一教会との関係濃淡で判断か(2022年8月9日)

内閣改造は「難局突破のため」 旧統一教会との関係濃淡で判断か(2022年8月9日)

 10日の内閣改造と自民党役員人事が大詰めを迎えています。旧統一教会との関係を取り沙汰される議員も多いなか、どのような顔ぶれになるのでしょうか。

 9日午後、長崎から戻った岸田総理大臣が官邸に入りました。10日に控えた内閣改造に向けた最終局面です。この4時間余り前、岸田総理は会見を開きました。

 岸田総理大臣:「難局突破のために政府与党の結束、これまで以上に重要であります。今回の内閣改造はこの認識の下で行うものだと考えています」

 訴えたのは政府・与党の結束。

 その政府・与党に突き付けられているのは旧統一教会の問題です。

 岸田総理大臣:「この私の政権、岸田政権においては当該団体との関係について自ら点検し、厳正に見直して頂くことが新閣僚、あるいは党役員等においても前提となる。そういった方々にもしっかりと見直しをして頂く。こうしたことは徹底していきたいと思っております」

 「関係を見直して頂く」とした岸田総理。果たして誰が残り、誰が代わるのでしょうか。

 武田元総務大臣:「(Q.きょうは総理とはどのようなお話を?)(二階派から)閣僚有資格者の方もおられますんでね」

 公明党・山口代表:「我々の希望を受けて止めて頂いて、任命頂きたいと強く希望しています」

 岸田総理は現体制の骨格は維持する方針です。その骨格とは松野官房長官、麻生副総裁、茂木幹事長。

 その一方で。

 萩生田経産大臣:「一部報道で『骨格は維持する』と出ていて、俺は骨格じゃなかったのかと」

 旧統一教会の関連イベントであいさつをしていたことも明らかになった萩生田経産大臣は交代の見通しです。

 ただ、萩生田経産大臣は97人が所属する最大派閥、安倍派の議員。やはり交代する見通しの岸防衛大臣も安倍派です。その安倍派の塩谷会長代行。8日も岸田総理と直談判しています。

 安倍派・塩谷会長代行:「私どもも人事については、できるだけの要請はしていきたいと思っているので、お願いもまた改めてしてきたところでございます」「(Q.総理から何かお言葉は?)いや、当然検討して頂いて、最終的には自分が決めると」

 萩生田経産大臣は、希望していた現在のポストには残れないものの高市政調会長の後任に充てる方針が固まりました。安倍派に配慮した形です。

 また、岸田総理は自身の派閥の林外務大臣、公明党の斎藤国交大臣は留任させる方針を固め、麻生派の鈴木財務大臣も留任の方向です。

 さらに。

 小林経済安保担当大臣:「旧統一教会の関連団体などに対して、祝電や地元の会合であいさつをしたことはございます。この団体と今後、関係を持つつもりはございません」

 こう語っていた二階派・小林経済安保担当大臣も留任の方向であることが分かりました。

 非主流派閥の人事も焦点の一つです。

 その中心が菅前総理ですが、本人は入閣に否定的な考えを示していて、近い関係にある河野太郎広報本部長を入閣させる案が浮上しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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