陰性だったのに…旅先の離島で「陽性」に お盆休み“PCR検査ラッシュ”その後は(2022年8月7日)

陰性だったのに…旅先の離島で「陽性」に お盆休み“PCR検査ラッシュ”その後は(2022年8月7日)

陰性だったのに…旅先の離島で「陽性」に お盆休み“PCR検査ラッシュ”その後は(2022年8月7日)

お盆休みの帰省や旅行のために、街にはPCR検査を受ける多くの人の姿が。
そんな中、対策をしつつも旅先で感染し隔離を余儀なくされている親子を取材しました

▽「1万人のエイサー踊り隊」3年ぶり開催
3年ぶりに掛け声と大太鼓の音が鳴り響いた那覇市、国際通り…県内最大級のエイサー祭りが開催されました。
先祖を供養するための「エイサー」踊り。今年は規模を縮小し、密集を回避するため演舞会場を4カ所に分散して開催。会場での酒類の持ち込みや飲酒は禁止です。
(愛媛県から来た観光者)「今年久々にやるということで楽しみにきました。」
(外国人見物客)「活気あるパフォーマンスで音もとても大きくてすべてがよかった」
(地元の見物客)「年寄りは元気をもらいました。大勢の方が来てるでしょ観光で。だからみなさん楽しまれたのではないですか」
「コロナ禍で複雑な思いもあるが外でお客さんの顔を見て演舞するのは楽しいですし、みなさん元気付けて勇気付けて僕たちも楽しくできたらなと…」

▽「離島に帰省するので」PCR検査に行列
お盆休みを前に、東京都内のPCR検査所には―。
「検査を待っている人の姿が多く見られます。」
(東京・三宅島に帰省予定)「2年ぶりに田舎に帰るので、離島なのでそこに持ち込んでしまったら、大変なことだと思うので。」
(宮崎に帰省予定)「2カ月前に出産したんですけど、まだ私の両親が孫に会っていなくて、帰省しようかと思って。」
“行動制限がない夏”は、3年ぶりのことです。宮崎に帰省する予定で、検査を受けた女性は―。
(宮崎に帰省する女性)「PCRの結果ですか?陰性でした。安心して行けると思います。」
「今はおとなしく、いい子にしてくれてるんですけど。このまま飛行機でもいい子にしてくれていたらいいなと思います。」
初めての飛行機でしたが―。
「飛行機ではいい子に寝てくれています。」
宮崎空港では、おじいちゃん、おばあちゃんがお出迎えです。
母「うれしいね。じいじとばあばに会って。抱っこしてみたら。」
母「はい、ばあばに抱っこ。うれしいね。」
おじいちゃんも、恐る恐るー
祖父「重いね。重いね。」
母「重いよね。大きいよって。」
母「よかったね。抱っこしてもらった。」

東京の離島、三宅島に帰省する男性も。検査結果は「陰性」でした。
Q.娘さんと3人で?
(三宅島に帰省する家族)「そうです。長女、二女、三女で来ました。」
Q.全員陰性?
「これでやっと田舎に帰れるという形になりました。」
今回は、三女の希望で、三宅島までは、船で帰ると言います。いよいよ出航の時間となりました。
父「開けてー。」
娘「すごい。」
父「どう?お部屋。」
娘「広い。広くていいね。」
そして、けさ早くに。
父「三宅島に着きました。今から接岸します」
コロナ禍になって、初めての帰省。おじいちゃん、おばあちゃんは、プレゼントを買って待っていました。
娘「何が出るかな、何が出るかな」
祖母「開けて、開けて。」
祖母「何だろう?」
娘「水鉄砲じゃない。」
父「どう?水鉄砲。」
娘「楽しいよー!お父さんも来れば!」
父「笑顔が楽しそうだなというのはありますよね。連れてきて良かったな。来て良かったなという気持ちですね。インターネットもあるんですけど、触れるくらいの距離でお話ができたりするので、とても楽しかったです。」

▽旅先で「陽性」に 離島で親子隔離
一方、旅先の離島で、隔離を余儀なくされた人も…
(Aさん)「旅行とか、私は子どもに自然体験をさせたかったんですよ。」
小学校高学年の息子が、離島でのキャンプに参加。事前のPCR検査では「陰性」でしたが、島に到着後、発熱し「陽性」が判明したのです。
(Aさん)「PCRを受けて、安心できるかっていうと確実ではない。何日か置いてしまうと、その間に感染してしまうこともあるんだなと思いました。」
Aさんは、急遽、仕事を休み、島へ向かいました。
(Aさん)「(感染した息子は)飛行機も乗れないし、船も乗れない。公共交通機関はもう全く乗れなくなってしまうので…帰りたいんですけどって言ったら、プライベートジェットとか持っていないと無理ですって言われた。」
そして、親子二人、ホテルでの隔離生活が始まりました。
(Aさん)「子どもが(隔離の)10日間が終わったあとに5日間は濃厚接触者として滞在しなければいけないと説明がありました。私が陽性になってしまったらもっと島に滞在しなければいけない。小さなお子さんは耐えられるのかなと思います。」
思わぬ離島での隔離となったAさんは…
(Aさん)「旅行して得られるものもあるし感動もあるし、私は行くってことは否定はしないです。覚悟して行くことが重要じゃないですか。今、旅行に行く方は。」

▽“検査能力”限界に? PCR検査所フル回転
7日、東京の新規感染者は2万6313人。重症者は前日から1人減り36人、病床使用率は58.2%です。
こちらは東京にある民間の検査会社。
「すみません。薬局です。」
「お預かりします。」
運び込まれたのは、PCR検査にかける検体です。
(佐々木一真アナウンサー)「今、ちょうど検査員の方が検査にあたっているところですね。先月からこちらに運び込まれる検体の数が2倍程に増えているということです。」
検査数は、東京の感染者が3万人を超えた、先月下旬から急増したと言います。
(PCR検査会社メディカル・コンシェルジェ 佐藤清代表)「高齢者の施設の方とか、全員(検査)という依頼が来るんですよね。その場合に(検査を)やったら、実はもう(陽性率は)50%以上。うちの現場の作業員は本当に余裕がない。」
取材中にも―。
(佐々木一真アナウンサー)「もう1件電話が入ってきましたね」
(検査場スタッフ)「(結果は)早ければ、きょう中なんですけど、どうしても検体数が多いと月曜日以降になってしまうケースもありますね。」
最近は、自治体や医療機関で対応しきれない検体が民間の検査会社に回ってくると言います。
(PCR検査会社メディカル・コンシェルジェ 佐藤清代表)「発熱して病院に行ったけど、検査してもらえなかったとか。結局、検査能力が限界に来ているらしいんですよ。」
感染者数は、果たして今の感染の実態を示しているのでしょうか。
(PCR検査会社メディカル・コンシェルジェ 佐藤清代表)「お盆休みに入って、逆に東京は少し減り気味になる。ところが地方は今度増えていくから日本全体としては、かなり高止まりで推移していくでしょうね。」

8月7日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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