中国の“台湾包囲”軍事演習2日目 不満の矛先は日本にも 弾道ミサイル5発が日本のEEZに落下|TBS NEWS DIG

中国の“台湾包囲”軍事演習2日目 不満の矛先は日本にも 弾道ミサイル5発が日本のEEZに落下|TBS NEWS DIG

中国の“台湾包囲”軍事演習2日目 不満の矛先は日本にも 弾道ミサイル5発が日本のEEZに落下|TBS NEWS DIG

アジア歴訪の最後の地、日本を訪れたアメリカのペロシ下院議長。けさは、岸田総理大臣との朝食会に。前日に起きたことは。

台湾を取り囲む形で始まった中国による「重要軍事演習」。

ペロシ議長は日本訪問に先立ち、アメリカの下院議長として25年ぶりに台湾を訪れました。これに中国は猛反発を続け、中国軍の弾道ミサイル5発は、初めて日本のEEZ=排他的経済水域内に落下しています。

ペロシ氏との朝食会の後、岸田総理は。

岸田総理
「我が国の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題」

一方、外交の舞台で中国は。中国の不満の矛先は日本にも向けられています。

アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に対抗し始まった、中国軍の「重要軍事演習」はきょう2日目。台湾を取り囲む形で行われています。

この演習について、中国軍の教育機関である国防大学教授は。

中国国防大学 孟祥青教授
「北側の2つの区域は沖縄に近い」

演習区域は「沖縄に近い」と指摘し、自衛隊や沖縄のアメリカ軍基地も対象に含んでいることをうかがわせています。

その沖縄ではけさ、在日アメリカ軍嘉手納基地から偵察機が相次いで離陸するなど、慌ただしい動きが。また、台湾北東に位置し、きのう、周辺に中国の弾道ミサイルが落下した与那国島では、漁業の自粛が呼びかけられています。

与那国島町漁業組合・組合長
「漁民の心情が不安にさらされているというのが大きな問題」

こうした中、中国は外交の場でも日本への不満を示しています。

カンボジアできょう開催された、ASEAN=東南アジア諸国連合や日米、中国の外相らが参加する会議では、日本の林外務大臣が発言した際に、中国の王毅外相が退席。王毅氏は林大臣の発言終了後には席に戻ったということです。

きのうも中国側は、予定されていた日中外相会談を直前にキャンセル。日本が台湾問題をめぐり、G7=主要7か国などとともに「中国を非難する声明を発表した」というのが理由です。想定を越えた中国の対応。

台湾有事を誘発することをなんとしても避けたい日本政府は、関係改善の機運を模索していましたが…

外務省幹部
「対話を閉ざして軍事的な行動に出ることは暴力が許される国際社会になる。あってはならない」

そして、きょう、当のペロシ下院議長は日本で記者会見に臨みました。厳しい質問も飛び出します。

記者
「あなたの台湾訪問は、台湾のためというよりあなた自身の功績を彩るためとの声もありますが」
アメリカ ペロシ下院議長
「ばかげた主張です。これは私の問題ではなく、台湾の問題なんです」

「中国は台湾を孤立化させようとしている」と批判し、「中国は自分たちの訪問を阻むことはできない」と強調しました。

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