コロナ後遺症の最新治療「Bスポット療法」とは カギは鼻の奥…炎症抑え「回復実感」(2022年8月5日)

コロナ後遺症の最新治療「Bスポット療法」とは カギは鼻の奥…炎症抑え「回復実感」(2022年8月5日)

コロナ後遺症の最新治療「Bスポット療法」とは カギは鼻の奥…炎症抑え「回復実感」(2022年8月5日)

 新型コロナに感染した8人に1人に後遺症が見られることが最新の研究で明らかに。最新の後遺症治療を取材しました。

 第7波は、いつ収束するのでしょうか。

 5日、東京で新たに確認された感染者は3万7767人。重傷者は4日から1人減って38人。病床使用率は57.5%です。

 こうしたなか、問題になっているのが「コロナの後遺症」です。

 オランダの研究では患者の8人に1人が、感染後3カ月から5カ月の間に後遺症がみられるということが新たに分かりました。

 後遺症に悩む40代女性:「コロナが収まった後も症状が続いている気がした」

 福岡県に住む40代の女性。去年の4月末、倦怠(けんたい)感や発熱などコロナの症状があり、自宅で療養していました。

 ところが2、3週間の療養期間が終わった後、さらなる異変が…。

 後遺症に悩む40代女性:「どんどん目が見えなくなってメールが読めない、チャットが読めないとか起こって」

 仕事もままならず会社を休職。

 後遺症に悩む40代女性:「症状が出ている科に行って相談した。すごく不安でした。血液検査もしたが異常が出ない」

 そして、原因が分からないまま…。

 後遺症に悩む40代女性:「公園でランニングをしていたら倒れて…急激に悪化して2、3週間寝たきりに」

 こうした、後遺症に悩む人の受け皿になっている専門外来があります。

 患者の多くには、ある共通点が…。それは、鼻の一番奥にある「上咽頭(いんとう)」の炎症です。

 ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「上咽頭が脳に一番近い場所。上咽頭の炎症が起きると炎症物資が脳に行ってしまう。(上咽頭の)炎症を止めることで、全身の色んな症状が取れてくる」

 数多くの患者を診てきた医師がおすすめする治療が…。

 ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「4400人以上を診てきて一番効果が高いのは上咽頭擦過療法」

 上咽頭擦過療法と呼ばれる治療は、鼻の一番奥にある上咽頭に炎症を抑える塩化亜鉛を擦り付ける治療法です。

 ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「日本にしかない治療。痛いし血も出るから世界にはまだ広がっていない」

 日本独自とされる後遺症の治療方法。

 後遺症に悩む40代女性:「まさか(鼻の奥が)炎症を起こしているとは。回復の実感具合が目に見えていたので励みになった。簡単な文章なら読めるようになった」

 半年ほど治療を続け、現在は職場に復帰。日常を取り戻しつつあります。

 ヒラハタクリニック・平畑光一院長:「(上咽頭擦過療法は)保険も効くので非常に安い。数百円で受けられることが多い。幅広く症状に対して効果があるので、まず試して頂きたい」

 現在、患者が殺到しているという専門外来。医師は、後遺症の対応ができる病院が増えてほしいと期待を寄せています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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