「200回以上電話しても繋がらない」自宅療養の現実… 当事者に聞く”必要なもの””役に立ったもの”|TBS NEWS DIG

「200回以上電話しても繋がらない」自宅療養の現実… 当事者に聞く”必要なもの””役に立ったもの”|TBS NEWS DIG

「200回以上電話しても繋がらない」自宅療養の現実… 当事者に聞く”必要なもの””役に立ったもの”|TBS NEWS DIG

新型コロナの感染が拡大する中、医療がひっ迫…「病院に行けない」「検査も出来ない」という、厳しい状況が続いています。もし自分が「自宅療養者」になったら…どんなモノを備えておく必要があるのか、実際に感染した人からの意見を聞きました。

■病院“200回”電話しても不通

良原安美キャスター:
感染拡大で医療が逼迫している中で、私たちの生活に実際にどんな影響が出ているのか、あるご家庭の実例を見ていこうと思います。

2歳のお子さんがいるご家庭です。週末に2歳のお子さん、38度を超える発熱がありました。

週が明けた月曜日、38.5度を超える発熱が続きます。お母様は、朝からかかりつけのお医者さんに電話をし、昼ごろ繋がりましたが、その日は予約がいっぱいで受診できず、心配ですが自宅で様子をみることにしました。

翌日火曜日になっても、38.5度を超える高熱が続きます。朝からかかりつけ医に電話をかけますが、なかなか繋がりません。お母様が200回以上、お父様も30回以上電話をかけてようやく繋がって昼過ぎに受診ができたそうです。ここでお子さんは、抗原検査を受けて陰性、PCR検査を受けて結果待ちとなりました。

この日の夜、お子さんの熱が上がり、40度を超えてしまいました。そこで、お母様は「ご主人に今日は帰ってこない方がいい」といい、お父様はホテルに宿泊することにしたそうです。

そして翌日の水曜日。少し熱下がりましたが、依然として38度を超える熱が続いています。PCR検査の結果が出て、陰性でした。

お母様は「子どもが小さくて、市販の抗原検査がうまくできなかった。もし電話が繋がらなかったら、どうしたらよかったのか…」と当時の状況を振り返っています。

新型コロナウイルスに感染して自宅療養をする方も多くいらっしゃるかと思います。改めてどんなものがあるといいのかをみていきます。

必要なものとして、経口補水液、ゼリー系飲料、それから市販の解熱鎮痛剤、保冷剤などがあります。さらに自宅療養を実際にした方が役に立ったものとしてあげていたのが、喉が痛いのでのど飴、冷たく、喉を楽にしてくれるアイスクリームなど、湿布があると足がだるいときなどに改善された方もいました。それから、使い捨て容器。これはご家族と食器を共有するのがはばかられるとか、一人暮らしで洗うのが大変なときに重宝したということです。

ホラン千秋キャスター:
田代さんは、訪問診療・治療など行われていますが、自宅で療養されている患者さんたちが気をつけるといいところ、実感するものがあれば教えてください。

ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長:
特に、1人でご自宅で療養されてる方のお家にお邪魔しますと、クーラーを消して非常に暑い室内の中で過ごす方がいらっしゃいます。そういった方は脱水になりかけている兆候もありますので、やはりクーラーをつけて室温管理、そして水分補給が一番重要かなと思っています。

井上貴博キャスター:
電話しても繋がらない状況は、コロナ対応をしているのが一部の病院に限られてパンクしてしまう。もう少し地域の診療所とか、開業医とか、診察できるところを広げるべきではないかという意見については、田代先生はどう感じていますか?

ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長:
それに関して、私は完全に同意しています。海外でこのコロナウイルスの特性も分かってきて、そこまで特別な装備がなければいけないのかと。いろんな医療機関が対応できるようになるといいなと思っています。

井上キャスター:
そうすると、より早く治療介入できることに繋がりますか?

ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長:
そうですね。療養中でも例えば喉が痛くて食事が取れない方が、外来で点滴して帰るなどもできますので、私はやはりいろんな病院で門戸を広げるべきかなと思っています。

■感染に“心当たりがある”4割

良原キャスター:
万が一新型コロナウイルスに感染してしまったとき、どこでうつったのか考えると思います。あるアンケートで、感染した場面に心当たりがあると答えた方は41.2%となりました。
このアンケートは、大阪府が重症化リスクが低い陽性者を対象に行ったものです(7月16日時点のまとめ)。感染した場面に心当たりがあると答えた方が4割に上っています。

もう少し具体的に見ていきましょう。感染した「心当たりのある」場面として、長時間の会話を伴う業務・授業と答えた方が18.4%と最も多かったです。飲酒・接待を伴う会食が10.0%、食事をしながら打ち合わせなどと答えた方が7.4%でした。

そして、この場面のときの感染対策の実施状況です。マスクをしていなかった方が5割弱、換気不十分が6割強、ソーシャルディスタンスを取っていなかった方が8割強ということで、こうしたことがあったので、この場面でうつったのではと心当たりがある方が4割いたということです。

ホランキャスター:
田代さん、そこまで換気が良くない部屋でマスクをした状態で会話を長時間した場合は、マスクをしてるから安心とは思わない方がいいのでしょうか?…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220802-6032529)

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/9YbFKEG

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/7LhUANc

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/WNowrui

TBS NEWSカテゴリの最新記事