「家クラフトビール」に「家ジン」 ビール一斉値上げ目前で広がる“ちょい高”戦略とは?|TBS NEWS DIG

「家クラフトビール」に「家ジン」 ビール一斉値上げ目前で広がる“ちょい高”戦略とは?|TBS NEWS DIG

「家クラフトビール」に「家ジン」 ビール一斉値上げ目前で広がる“ちょい高”戦略とは?|TBS NEWS DIG

今月に入っても全く止まらない値上げの波。アルコール業界では10月にビールの一斉値上げを控えており、“ちょい高”で付加価値の高い新商品投入が相次いでいます。

スーパーの酒類コーナーで商品を選ぶ客のお目当ては…


「本麒麟です。うちの中で飲むことが多いです」

猛暑で、コロナの感染者数が再び増加傾向にあるなか、家飲みをする人が多いようです。しかし、ここにも値上げの波が…


「(Q.ビールが10月から値上げってご存じでしたか?)知らないです」

ビール大手4社は10月から4%から最大17%、一斉にビール類を値上げする予定です。

値上げを控えるなか、各社は“ちょい高戦略”に力を入れています。キリンがきょう発表したのはクラフトビールの「SPRING VALLEY シルクエール」。

記者
「こちらが去年発売されたクラフトビールの豊潤なのですが、新商品と比べてみますと、圧倒的に白い印象です」

“シルク”という名の通り、きめ細やかなふわとろの泡が特徴です。

キリンビール マーケティング本部 岡本理沙さん
「高価格で高付加価値な商品です」

こだわりの製法と少量製造というクラフトビールの特徴から、価格は“ちょい高”です。「一番搾り」の350ミリリットルが220円程度ですが、新商品は273円で50円ほど割高です。なぜ今、“ちょい高”戦略に力を入れるのでしょうか。

キリンビール マーケティング本部 岡本理沙さん
「(販売数)量だけではなく、質の高い商品を売ることで売り上げを維持したい」

日本のビール販売数量は17年連続で右肩下がりに。そんななかでも、去年発売された国産クラフトビール「豊潤」は“ちょい高”にもかかわらず異例の大ヒット。家飲み需要をとらえて販売数量が倍増したのです。キリンは、質を高めることで利益を維持したい考えです。

“ちょい高”な戦略は、ほかにも。サントリーが今年3月に発売した「翠ジンソーダ缶」です。ジンはコロナ前、バーなどで業務用として使われることが多かったため、瓶で販売されていました。しかし、コロナ禍で家飲み需要が拡大。ジンをあらかじめソーダで割り、そのまま飲める手軽な缶タイプを発売したのです。価格は193円(税込)と、チューハイなどに比べると“ちょい高”ですが、予想をはるかに超える好調ぶりだといいます。

サントリーRTD・LS事業部 白村雄太さん
「(発売)当初、年間の販売計画が150万ケースだったが、その1.7倍の250万ケースがみえてきた。より美味しく、こだわりを持って食事中にお酒を楽しみたい方が多い」

値上げの波を生き抜く“ちょい高”競争が激化しています。

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