各地で“体温超え” 危険な暑さの中…あの「涼しい街」にも異変!?(2022年8月1日)
1日に東京都心では2日連続の猛暑日となる35.9度、日本海側や関東内陸では38度以上の「危険な暑さ」となっています。そして「涼しい街」として知られる千葉県勝浦市では、めったにない真夏日となりましたが、現地を取材すると「ある異変」が起きていました。
最高気温35.9度と、2日連続の猛暑日となった東京。秋葉原のメイド喫茶では、1日から打ち水を開始しました。
気象庁によりますと、8月は全国的に気温が高い予想です。関東も記録的な猛暑になる可能性が出てきています。
この危険なほどの暑さ。都内では午後3時までに31人が熱中症とみられる症状で搬送されました。
今年1番の暑さになった石川県白山市。
監視員:「(Q.8月に入ってどうですか?)海水浴場にぎわってます」「(Q.きょうは平日で人もまばら?)はい、まばらです」「(Q.泳ぎは?)泳ぎは上手です」「(Q.ライフセーバーの資格は?)資格はまだ取っていないが、泳ぎには自信があります」
富山市の最高気温は35.8度。水分補給はボトル2本で、日焼け止めは頭皮にも念入りに。
金沢市の最高気温は35.4度。危険な暑さに対策は必須。グラウンドゴルフ中の男性たちにとってマストアイテムになっていたのは送風機と編み笠です。
奈良市の最高気温は36.2度。こうしたグッズを使えない場合は直射日光を避けて日陰やミストの下に密集。さらに、涼しい店内に殺到。暑い日の行動は、さながら人間のようなシカです。
京都市は37度超え。着物を着た舞妓(まいこ)さんには、もっと暑く感じるかもしれません。
ただ、8月1日は祇園にとって特別な日。
1日の「八朔(はっさく)」は旧暦の8月1日のことで、芸子(げいこ)さんや舞妓さんが、お茶屋さんにあいさつ回りをする日です。
そんな舞妓さんたちを一目見ようと、観光客も待ち受けます。
一方、関東で一番涼しいと言われる千葉県勝浦市。「100年猛暑知らず」と言われています。
1カ月前に取材した時には関東各地の気温が40度に迫るなか、勝浦の最高気温は26.3度。
民宿神田・江澤修さん:「西向きの窓なんですけど朝晩、結構風が入ってきて涼しいですよね。扇風機なんかいらないですよ」
民宿の休憩スペースには扇風機すら置いていませんでした。
今月1日はどうでしょうか。
朝からの気温を見ていると、関東各地がどんどん30度を超えて表示も赤くなっていきますが、勝浦だけは30度を下回るオレンジ色のまま。結局、最高気温は30.7度と県内で一番低くなりました。35度超えの東京都民からすると涼しく感じますが、暑さに弱い勝浦の人にとっては…。
民宿神田・江澤修さん:「きのう、きょうは暑いですよ、外に出るとね。やっぱり肌身にあれします。汗ばんでます。話してると暑いね…汗かいてきちゃったよ」
暑さ対策も慣れてない様子。
民宿神田・江澤修さん:「(Q.暑さ対策は?)暑さ対策?あんまりしてないですね」「(Q.エアコンは)エアコンはあんまりつけてないですよ」
勝浦市にある日本で2番目においしいソフトクリームが売りの店。しかし…。
夢てらす みよまつ・池田素子さん:「26度くらい以上になると、氷かソフトクリームかというと、やっぱり氷のほうが口当たりも冷たいし、きょうは氷の方が多いかな」
26度を超えるとソフトクリームより、かき氷が売れ始めるそうです。
ただ、勝浦から一歩外へ出ると…。
勝浦と鴨川、最高気温を比べると4度以上の大きな差がでました。なぜなのでしょうか。
勝浦の海は沖に出ると、すぐ深くなります。勝浦沖では深いところの冷たい海水が上へ湧き上がり、表面の暖かい海水が下に潜り込むといいます。このため海面温度が下がり、涼しい風が吹くのです。
それでも1日は30度を超えてきた勝浦。その理由は海水温にありそうです。
太平洋高気圧が再び強まり、この1カ月で海水温が上昇したことなどから、勝浦でも30度を超えたとみられます。
この危険なほどの暑さは3日まで続きます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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