「待機期間は廃止すべき?」コロナ濃厚接触者 待機は「何日必要?」 東京 きょう3万1593人感染|TBS NEWS DIG

「待機期間は廃止すべき?」コロナ濃厚接触者 待機は「何日必要?」 東京 きょう3万1593人感染|TBS NEWS DIG

「待機期間は廃止すべき?」コロナ濃厚接触者 待機は「何日必要?」 東京 きょう3万1593人感染|TBS NEWS DIG

濃厚接触者をどう考えるのか?濃厚接触者の待機期間は当初14日間でした。7月には最短で3日間で待機解除の方針が示されました。濃厚接触者を巡っては様々な意見が出ています。大阪府の吉村知事は「待機期間は廃止すべき」と主張しています。また、海外のケース、アメリカの例ではワクチン追加接種完了者は無症状の場合、自宅待機不要です。スタジオで専門家に聞きます。

井上貴博キャスター:
濃厚接触者という概念をどう考えるのかという観点からまずお伝えしていきます。東京の新規感染者、7月26日の人数は3万人を超える水準でした。3万1593人と発表されています。病床使用率は約50%、重症者用病床使用率は約30%ほどで推移しています。
そして濃厚接触者についてです。待機期間当初は14日間でした。2022年に入ってから7日間、そして「5日間、最短で3日間」という方針が示されたのが7月22日のことでした。

このルールを実際に適用したのが鈴木俊一財務大臣です。

7月24日、同居している家族が陽性判定を受け、濃厚接触者となったわけです。
25日、26日と抗原検査を行い、陰性の判定を受け、26日に待機解除、公務復帰となりました。ですので最短の3日で待機が解除されたというケースです。大臣は「3日で公務に復帰できたことは私個人で言えば良かったなと思っております」と発言しています。

濃厚接触者については、様々な意見があります。

大阪府の吉村知事の7月22日の発言です。濃厚接触者の待機期間は廃止すべきだというのが吉村知事の考え方です。「陽性でもない、症状も出ていない人を自宅に拘束するのはデメリットの方が大きい」と経済を回す上での主張です。

海外のケース、アメリカの場合です。ワクチン追加接種完了者に関しては、無症状の場合は自宅待機を必要としていません。一方で、ワクチン接種していない方に関しては、最低5日間は自宅待機、10日間マスクをしてください、などのルールがあります。
海外では濃厚接触者の定義自体をなくそうという動きがあるようです。

ホラン千秋キャスター:
待機期間について、どれくらい、どんな条件が最適だとお考えでしょうか?

小林正宜 大阪市葛西医院 院長:
ウィズコロナに向けて待機期間が縮小されているという状況は理解できるとは思います。一方で科学的根拠に基づいてそれが妥当であるかを検討する必要がありますし、今回の5日間ないしは検査をして3日で解除になるということは、科学的根拠を持ったデータを参考にして作られたと思っています。ですので、待機期間をなしにする、ということを行うようであれば、そういった根拠が必要になってくるのではないかなと思っています。

ホランキャスター:
星さん、こういった待機期間の短縮の裏にはどんな背景があるのでしょうか?

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
アメリカの例で言いますと、アメリカは元々ワクチンを打つときに、ワクチンを打たないと不利益があるという前提で設定されています。日本の場合ワクチンは基本的に任意で、打たないことによる不利益がなかなか設定しにくいのはありますね。

ただ日本の場合、小林先生も言われたようにある程度基準を作らないと、数が増えたから濃厚接触のルールをなくします、というわけにいきませんから、濃厚接触のルールをきちんと作って、数の上限においてその都度変えていくというわけにはいかないと思いますね。

ホランキャスター:
海外の例、ワクチンの追加接種完了者は無症状の場合、自宅待機不要となっているんですが、ワクチンの追加接種をいつしたかのタイミングによって、かなり皆さん差が出てくるのかなとも思うのですがいかがでしょうか?

小林院長:
そういったことも考えられますし、根拠となるものの一つにワクチンを打てば感染を回避できるというデータに基づいてたと思われます。

ただし、今流行しているBA.5という株について、現時点ではワクチン回避能力が高いんじゃないか、免疫がついた方であっても感染する可能性は高いんじゃないか、と言われていますので、そのまま現在の流行状況に応用するというのは難しいかもしれませんし、今感染急拡大をしている状況において、待機期間をいきなりゼロにするということは感染拡大に繋がる恐れがあって、要注意期間を少しでも持って、自分の症状にしっかりと注意する期間を持っている方がいいのではと個人的には思っております。

井上キャスター:
ここからは小林先生が実際に診察されたケースを見ていきます。

まず全国の自宅療養者の人数です。患者さんが増えて自宅療養者の人数も増えています。
中には軽症者も多いということで自宅療養者が増えるのはある意味で仕方ないのかもしれませんが、その中で、若くてかなりきつい症状が出る方がいらっしゃる。その方々に対してどう医療を届けることができるのか。

小林先生が診察にあたったケースです。
20代の男性一人暮らし、ワクチン接種はしていません。発症したのが7月16日、翌日40度の高熱が出ました。痰が絡む咳を市販薬で対応したのがその翌日18日です。夕方救急車を…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220726-6031238)

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