東京の感染者2日連続3万人超 「いくら応援来ても足りない」保健所は限界に|TBS NEWS DIG
東京で22日、新たに発表されたコロナの感染者は3万4995人。2日連続で3万人を超え、過去最多となりました。
感染者の急増を受け後藤厚生労働大臣は。
後藤茂之 厚労大臣
「感染拡大を防止しながら 社会経済活動を維持する観点から、濃厚接触者の待機期間について、原則5日間待機で6日目に解除」
濃厚接触者に求める待機期間を現在の原則7日間から5日間に短縮し、さらに待機2日目と3日目に抗原検査キットを使って陰性であれば、3日目に待機を解除することにしています。
また、22日午前、厚労省で開かれた専門部会で、ファイザー社とモデルナ社が開発中のオミクロン株に対応している新たなワクチンを用いて、今年秋以降、高齢者などを対象に5回目の追加接種を始められるよう、準備を進める方針が示されました。
さらに、4回目のワクチン接種の対象者に医療従事者や高齢者施設などで働く人を加えることも決まりました。こうした中、仕事量の限界を迎えつつあるのが保健所です。
東京・北区の保健所。現在、応援を含めて65人の職員が新型コロナの対応にあたっています。業務は新規感染者の発生届から入院の調整、自宅療養者の健康観察の連絡まで多岐に渡ります。
北区の新規感染者は、先週はおよそ3000人でしたが、今週に入ると、週の半ばですでに3000人を超え、倍のペースで急増しています。
北区保健所 前田秀雄 所長
「この3週間、7月に入って急速に増加してます。第6波の時も非常に急激であると感触を持ったが、さらにそれを超えて急速なスピードで増加しているという実感」
業務がひっ迫する保健所の負担を少しでも減らそうと、東京都が入院調整の一部を引き受けていますが、それでも現場は、限界を迎えていると危機感をあらわにします。
北区保健所 前田秀雄 所長
「応援職員の派遣でありますとか、外部からの雇用等で体制を強化している。いくら応援が来ても足りない状況に変わりないと思います。今は何とかしのいでいるという状況」
そして保健所が最も懸念しているのは、感染者の急増によって重症化リスクのある人が受診できなくなる事態です。
北区保健所 前田秀雄 所長
「診断・治療してほしいと思われる方が、実際診察を受けられないという状況が非常に地域で一番厳しい状況になっています。重症化リスクのある方が受診できる体制を構築するためには、軽症の方は受診をせずに、ご自宅で静養するという対応も必要になってくるかと思います」
保健所や医療機関など最前線の現場がひっ迫することを防ぐため、さらなる対応が求められています。
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