「爆発的な感染状況」 東京・過去最多の3万人超  ”国産”飲み薬の承認は?|TBS NEWS DIG

「爆発的な感染状況」 東京・過去最多の3万人超  ”国産”飲み薬の承認は?|TBS NEWS DIG

「爆発的な感染状況」 東京・過去最多の3万人超  ”国産”飲み薬の承認は?|TBS NEWS DIG

3万人を超え、過去最多となった東京をはじめ、各地で新型コロナウイルスの感染が急拡大しています。

その中で、期待されていた国産の飲み薬ですが、全会一致で承認が見送られました。一体、何があったのでしょうか?

■「爆発的な感染状況」東京は初の3万人超え

東京では21日、新規感染者が3万1878人となり、病床使用率が約44%。重症者用の病床使用率が約15%という状況です。

ホラン千秋キャスター:
第6波のピークを超えるのはもう時間の問題だと言われていましたけれども、今日、東京でも3万人を超えました。あとはどこまで増えてしまうのかが心配ですね。

国際医療福祉大学 感染症学講座 主任教授 松本哲哉教授:
おそらく来週ぐらいはあり得るかなと思っていましたけども、このタイミングで3万人。全国で、20日時点で15万人ですからまだまだ増えていくとなれば本当に厳しい状況だと思います。

ただ、この数が実態を把握できてるのかどうかというのも気になるところで、私も外来で見ていてももう最近受診される方は、症状が出てもう4~5日経ってから受診されてる方が多い。

すなわち、症状が出てすぐに予約を入れようと思ってももう入らない。結構いろんなところを探されて、ようやく受診にたどり着いてる方も多いので、結局今出てる数字というのは何とか検査にたどり着いて陽性と判明された方ですから、もう検査を諦めてるような人もいるとすると相当な感染者数になると思います。

■行動制限は?割れる各知事の判断

井上キャスター:
政府はどう対応していくのか?各知事の動きです。

21日に行われた東京都モニタリング会議では「これまでに経験したことのない爆発的な感染状況になる」
いうことが発表されました。

東京都の小池知事は身を守る3つのキーワードをあげました。

・ウイルスを跳ね返すワクチン
・ウイルスを追い出す換気
・ウイルスを近づけないマスク

一方、神奈川と大阪ではどちらも行動制限をしない方針です。

神奈川県・黒岩知事
「かつてのような厳しい行動制限、ステイホームや時短要請など
今回のオミクロン株の限りにおいてはする必要はない」

大阪府・吉村知事
「これまではリスクの高い人を守るために全員が行動制限をしてきたが
国の方針がそうなっていない中では、今の方向性のままで行く」

また、20日時点で75%ほどの病床使用率で、全国的にも最も高い数値の沖縄では…

沖縄県・玉城知事 (19日の発言)
「行動抑制を図る措置なども検討しなければならないのではないか」

こう述べ、新たな対処方針案として、

・認証店での会食は4人以下、2時間以内
・1000人以上のイベントは感染対策の計画を事前に県に提出

することを求めていて、21日の対策本部会議で正式に方針を固める予定です。

政府の方針はどうでしょうか?

松野官房長官(20日の発言)
「新たな行動制限を行うのではなく、重症化リスクのある高齢者を守ることに重点を置いて、保健医療提供体制の確保に取り組んでいく」

2年以上ずっと聞いてきた発言ですが、保健・医療の提供体制の確保をどうしていくのか、具体的な言及はいまだにありません。

ホランキャスター:
私達は積極的に感染者を減らしていくというよりも今までやってきたことを続けることで、できるだけ感染者を増やさず、あとは収まるのをある意味待つしかないという状況なんでしょうか?

松本医師:
少なくとも新型コロナウイルス感染症は本当に軽い症状で済む人から本当に重症になる人まで幅広く出るわけですので、少なくとも重症化リスクを持っている人は例えばワクチン打ったり、あるいは感染対策を徹底したりということで自分を守る行動をやっていただかなければいけない。

本当に行動制限で感染者数を減らすことできればもちろんいいわけですけど、今もう社会がそういうふうな状況にないということであれば、何らかの別の対策で感染者数をある程度抑える方向にならなきゃいけない。

しかし、残念ながらワクチンも4回目は医療従事者のみ、そして検査場も100か所増やすということだけが政府の方針。今のままでは、この感染拡大を迎え撃つにはちょっと策としては弱いというふうに思います。

井上キャスター:
そもそもこれだけ感染力が強いウイルスに対して感染を抑えるという従来の考え方は効果的なんですか。

松本医師:
徹底すればもちろん感染者数は減らせると思うんですよ。ただ、それにはある程度、行動制限もかけなければいけないので、社会がそういう状況にないのであれば別の策を考えながら、この大きな波をもうちょっと少なくするということ。

あと重症化しやすい方をどうやって守れるかという対策にある程度切り替えていかなければいけないんだろうと思います。

■「全体的なデータが不十分」国産のコロナ"飲み薬"は承認見送り

井上キャスター:
その中で一つ武器とされていた治療薬について、大きな動きがありました。

国産の塩野義製薬の飲み薬「ゾコーバ」。対象は12歳以上、無症状・軽症・中等症患者など重症化を防ぐ効果などが期…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220721-6030424)

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