『6月は入院患者0人の日もあったが…現在すでに満床』大阪のコロナ患者受け入れ病院の”現状” 病院職員も複数感染(2022年7月21日)
新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。7月20日に1日の新規感染者が初めて2万人を超えた大阪では、医療現場がひっ迫しつつあります。
大阪府の7月20日時点の病床使用率は40.6%。軽症・中等症患者を受け入れている大阪暁明館病院。病院提供の映像では、防護服を着た看護師が部屋を慌ただしく移動する様子がみられます。
7月21日、大阪暁明館病院の西岡崇浩事務長に現在の状況を聞きました。
(大阪暁明館病院 西岡崇浩事務長)
「(Q現在のコロナ病床の使用状況は?)現在12床で運用しておりまして、本日午前9時現在で12床が全部埋まっています。6月は(入院患者が)0の日も4日ほどありましたので、7月の頭から急激に増えてきた感じはします」
軽症・中等症病床の使用率が100%になるのは約半年ぶりです。
(大阪暁明館病院 西岡崇浩事務長)
「ワクチン接種が進んでおりますので、第4波の時はやはり重症化が早かったですし、重症例も多かったんですけども、ワクチン接種が進んだ直後から重症化の数は相当少なくなってきています」
しかし「BA.5」の影響か、これまでにない感染力の強さを感じているといいます。
(大阪暁明館病院 西岡崇浩事務長)
「6月は月トータルで発熱外来に来られた患者が400人だったんですが、火曜日(7月19日)までの集計で650人ほど来られているので、6月と比べても明らかに増えていますし、特に週明けあたりから相当数が増えていますね」
第6派の最中だった今年1月の下旬、大阪暁明館病院では入院患者と職員合わせて70人以上が感染するクラスターが発生したため、再び院内クラスターが起きないよう警戒しています。
(大阪暁明館病院 西岡崇浩事務長)
「7月になって職員の陽性者、それから濃厚接触者の報告が増えていまして、現在でも大阪暁明館では13人の陽性者が職員の中に出ています。(Qかなり厳しい状況ですか?)濃厚接触者も4人ほどは常にいるんですね。そうなるとなかなか実務が増えてしまい出勤できる人でその肩代わりをしないといけないですから、いろいろ大変ですね」
大阪府では7月15日から原則として入院の対象を肺炎を起こしていたり酸素投与を必要としていたりする中等症以上の患者に絞ることにしました。
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