計57時間監禁…2歳児死亡5日前からの“祖母らの行動”手足縛り・自身らはホテルへ(2022年7月20日)

計57時間監禁…2歳児死亡5日前からの“祖母らの行動”手足縛り・自身らはホテルへ(2022年7月20日)

計57時間監禁…2歳児死亡5日前からの“祖母らの行動”手足縛り・自身らはホテルへ(2022年7月20日)

大阪府富田林市で当時2歳の小野優陽ちゃんが熱中症で死亡した事件。優陽ちゃんの祖母と同居人が6月30日に逮捕されていましたが、7月20日に逮捕監禁の疑いで再逮捕されました。虐待の実態が徐々に明らかになってきました。

 6月29日に富田林市の集合住宅の一室で当時2歳の小野優陽ちゃんが熱中症で死亡しているのが見つかり、祖母の小野真由美容疑者(46)と同居する桃田貴徳容疑者(50)が逮捕されていました。これまでの取り調べで小野容疑者は次のように供述していました。

 (小野容疑者)
 「部屋を出る際、粘着テープで手足を縛っていた」

 7月20日、警察は小野容疑者らを、6月24日~27日までの間に3回にわたって優陽ちゃんの手足を粘着テープで縛り、四方を板で囲った乳幼児用のベビーサークルに閉じ込めた逮捕監禁の疑いで再逮捕しました。小野容疑者は黙秘し、桃田容疑者は「納得できない」と話しているということですが、閉じ込めた時間は計57時間にも上るということです。

 さらに他にも小野容疑者らによる虐待の実態が明らかになってきました。捜査関係者によりますと、小野容疑者らは当初の取り調べで、優陽ちゃんが死亡した6月29日の行動についてこう供述していました。

 (小野容疑者)
 「午前5時から奈良やユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行った」

 小野容疑者らは午前5時から5男(6)を連れて外出。約11時間後の午後4時ごろに別に外出していた4男(15)が帰宅し、ベビーサークルの中でぐったりしている優陽ちゃんを発見したと説明していました。

 ところがその後の捜査で、小野容疑者らが優陽ちゃんが死亡する5日前の6月24日~26日にかけて大阪府内のホテルで外泊していたことが判明。この間、日中は帰宅していましたが、死亡2日前の27日からはユニバーサル・スタジオ・ジャパン近くのホテルに宿泊し、一度も家に帰っていなかったということです。

 事件をめぐっては行政の対応の問題も浮上しています。優陽ちゃんは2年前の2020年6月、小野容疑者らと入浴していた際に溺れて一時意識不明となる事態が発生。児童相談所はネグレクト(育児放棄)と判断し、虐待リスク「最重度」に認定していましたが、対応を引き継いだ富田林市が「発育などに異常がない」などとして去年12月に「要保護児童」から「要支援児童」にリスク判断を引き下げていました。

 (富田林市こども未来室 小島正行課長)
 「虐待の程度の中で、明らかに子どもに対して手をあげているのがイメージとしては要保護。要支援は、手をあげてはいないけれども、このままの状態が続くと手をあげてしまうとか」

 ただ富田林市は対応を引き継いだ2020年10月以降、1年8か月にわたって一度も家庭訪問をしていませんでした。

 (大阪府 吉村洋文知事 7月6日)
 「同じような事案が起こることがないように、原因分析と再発予防に努めていきたいと思います」

 大阪府は有識者による検証部会を立ち上げ、7月20日に初会合を開催。行政の対応は適切だったのか、徹底した検証が望まれます。

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