過去にも甚大な被害で警戒強まる…九州に“線状降水帯”の初予測(2022年7月15日)

過去にも甚大な被害で警戒強まる…九州に“線状降水帯”の初予測(2022年7月15日)

過去にも甚大な被害で警戒強まる…九州に“線状降水帯”の初予測(2022年7月15日)

九州南部では、15日早朝から大雨となりました。宮崎県都城市では、3時間雨量が123ミリを観測。7月では、観測史上最大となりました。鹿児島県伊佐市では、一時、8047世帯1万5418人に避難指示が出されました。

気象庁は15日午前11時過ぎ、九州に“線状降水帯”が発生する恐れがあるとの予測を初めて発表しました。これは、『関東甲信』など、地方単位で発表されるもので、線状降水帯が発生すると予測される場合、半日ほど前から発表されます。
福岡管区気象台・小湊幸彦予報課長:「15日夜から16日午前中、線状降水帯が発生して大雨発生災害の危険度が急激に高まる可能性がある。特に熊本県、宮崎県、鹿児島県では250ミリ、24時間雨量が250ミリというところで、かなりの大雨となる」

宮崎県では、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、雨雲が発達。九州には、雨雲の元となる非常に湿った空気が、東シナ海から次々と流れ込むため、大気の状態が非常に不安定で、線状降水帯が発生する恐れがあります。

大雨被害に備え、鹿児島県さつま町では、避難所が開設されました。去年7月、線状降水帯が発生し、さつま町では、川の増水や氾濫などで、町内100カ所以上で通行止めや、一部集落が孤立するなど、多くの被害が発生しました。
さつま町役場保健福祉課・福島英之主任:「去年7月の線状降水帯による水害があったので、それを含めたうえでの判断。(Q.線状降水帯の予測できるようになったが)地域の皆さんが、早めの避難をしていただくことが安心安全につながるので、とてもありがたいことだと思う」

熊本県球磨村にある高齢者のケア施設。おととし7月、球磨川が氾濫し、この施設の近くにあった高齢者施設で、14人が亡くなりました。15日は、線状降水帯予測情報をもとに、ケア施設を避難所として、早めに開放しました。
福祉センター『せせらぎ』松舟大吾センター長:「早く情報が入ると、避難もしやすくなると思う。明るいうちに避難しないと、夜、避難しても反対に土砂崩れとかで危ないので、こういうふうになって良かったと思う」

関東でも大雨となりました。神奈川県では、横浜市などに大雨警報が出されました。千葉県木更津市では、3時間雨量が71.5ミリに達し、7月としては、観測史上最大となりました。

線状降水帯が発生する可能性がある九州だけでなく、関東や東北も、16日にかけ、大雨に警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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