【安倍元首相銃撃】山上容疑者「宗教団体の施設に試し撃ち」 銃器専門家“殺傷能力高い”

【安倍元首相銃撃】山上容疑者「宗教団体の施設に試し撃ち」 銃器専門家“殺傷能力高い”

【安倍元首相銃撃】山上容疑者「宗教団体の施設に試し撃ち」 銃器専門家“殺傷能力高い”

安倍元首相を殺害した疑いで送検された山上徹也容疑者が「事件前日に、宗教団体の施設に銃の試し撃ちをした」などと供述していることがわかりました。山上容疑者は事件前日には、安倍元首相の遊説先の岡山県を訪れていて、警察は、岡山に向かう前に銃の威力を確かめたとみています。

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事件から3日がたった11日も、奈良市の現場には多くの人が訪れました。花を手向け、手を合わせる姿がみられました。

献花に訪れた人
「とても愛された方だと思うので、そんな方がね、こういう亡くなり方は、ないんじゃないかなと」

11日午後2時半すぎ、都内にある安倍元首相の自宅からは、安倍元首相の棺を載せた車が通夜の会場に向け出発しました。車の助手席には、昭恵夫人の姿が見られました。都内の増上寺で、11日午後6時から通夜が、12日午後には葬儀が営まれます。

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安倍元首相を殺害した疑いで10日、山上徹也容疑者(41)が送検されました。

これまでの警察の調べに対し、「母親が宗教団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして、家庭生活がめちゃくちゃになった」などと供述していますが、その後の調べで、新たな供述が出てきました。

山上容疑者
「事件前日に、奈良市内にある特定の宗教団体の施設に、銃の試し撃ちをした」

警察によると、試し撃ちされたとみられる宗教団体の施設周辺の防犯カメラの映像に、山上容疑者のものとみられる車が映っていたということです。

事件前日に爆発音を聞いた人
「朝の4時頃、外で『ぼーん』という音がした。低めの、たぶんガス管が爆発するような、ものすごい音がしたんですよ。その音が鳴った直後に、車が走り去ったような音を聞いた。軽自動車っぽい、そういう音の車だったような」

山上容疑者は事件前日に、安倍元首相を狙って、遊説先の岡山県を訪れたこともわかっていて、警察は、岡山に向かう前に銃の威力を確かめたとみて捜査を進めています。

捜査関係者によると、山上容疑者の手製の銃は、金属の筒を2本束ねてテープで固定したもので、筒の中には、弾丸が複数おさまる容器が入っていたといいます。

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この銃の構造について、銃器に詳しい専門家に話を聞きました。

銃器評論家 津田哲也氏
「この銃は構造的に使い捨て、1回撃ったら次は弾が込められないというようなもの。(筒を)2本並べていたというのも、殺意の表れ。(1回)失敗しても、予備の弾を撃てるように」

事件の瞬間の動画からも、わかることがあります。注目したのは、発砲音と白い煙です。

銃器評論家 津田哲也氏
「あの煙の量から推察して、相当な火薬の量だと思います。必然的に殺傷力は高かった。標準的な拳銃の2倍くらいはありそうな、大きな口径でしたから、そこに大量の火薬を詰め込んで銃というよりも、大砲に近いような音になったと思う」

大量の火薬を使って弾を飛ばしたため、高い威力があったとみられるということです。

警察によると、山上容疑者の自宅からは、犯行で使われた銃と似た構造の銃が5丁押収されています。隣の部屋に住む男性は、“ノコギリで何かを切るような音”を聞いたといいます。

山上容疑者の隣人
「何かを切っているような音。たぶん隣だと思いますよ」

山上容疑者の車からは、複数の銃弾の痕のような穴がある木の板が見つかっていて、山上容疑者は「試し撃ちをした」と話しているということです。

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一方、事件の前から大きなバッグを身につけた山上容疑者が、演説会場を後方からうかがう姿が、カメラに捉えられていました。会場後方の警備については、「手薄だった」とも指摘されています。奈良県警のトップである本部長は「警護に問題があったことは否定できない」と述べ、問題点を検証する考えを示しています。
(2022年7月11日放送「news every.」より)

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