【また発射】北朝鮮「食糧難」解消が狙い?
北朝鮮が5日、弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射しました。国際社会からの経済制裁で厳しい状況にある北朝鮮は、なぜミサイル発射を繰り返すのでしょうか。背景を探るヒントは、現地のテレビが報じた黒い鳥、コクチョウにありました。
■食糧難で…コクチョウ飼育の映像
有働由美子キャスター
「お正月早々のタイミングで、北朝鮮がミサイルを発射しました」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「このミサイル発射の背景を知るために、朝鮮中央テレビが去年10月に報じた映像を確認したいと思います」
有働キャスター
「大きな鳥が映っています」
小栗委員
「これはコクチョウで、北朝鮮で新たに飼育施設がオープンしたという映像です。『コクチョウは肉の味が良く、薬用価値があるので、人民生活の向上に貢献する』と伝えられています。つまり、食糧難に対応するためです」
有働キャスター
「観賞用ではなくて、食べるためなのですね。コクチョウとミサイル発射が関係しているのでしょうか?」
■国民の約42%が「栄養不足」に
小栗委員
「こうした食糧不足を解消するための交渉手段の1つとしても、ミサイル発射の意味があるようです。国連食糧農業機関によると、北朝鮮国民の42.4%(2018~2020年の平均)が栄養不足に陥っているといいます」
「北朝鮮情勢に詳しい慶応義塾大学の礒崎敦仁教授は『最近は、北朝鮮自身が経済状況は厳しいと認めている段階にある』と指摘しています」
「その理由としては、新型コロナウイルスの影響もありますが、国際社会から経済制裁を受けていることが大きく、北朝鮮としてはこれを解除するためにも、アメリカや韓国と対話の可能性を探りたい。その揺さぶりの意味合いも、今回のミサイル発射にあるようです」
「礒崎教授は『あくまでも軍事力強化という命題のもと、ミサイル発射実験を続けることで、アメリカが振り向き、韓国が譲歩してくれれば、それに越したことはないと北朝鮮は考えている』と分析しています」
■また発射…辻さん「常態化おかしい」
有働キャスター
「辻さんの世代は、こういったニュースをどう見ていますか?」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「ミサイル発射の速報が出ると、もちろんドキッとはしますが、正直、自分が子どもの頃からずっと変わらないなという感覚はあります」
「同じ速報でも、地震だと家族などに『揺れたけど大丈夫?』のような連絡を入れたりすることはありますが、ミサイルだと『今日大丈夫だった?』という会話になったことは、これまであまりありません」
「ただ、防衛に関することは実害が出たら時すでに遅し、ですし、そもそもこれが常態化していること自体がおかしいなとは思いますね」
有働キャスター
「まさに、こうしたニュースに『またか』と思ってしまう方もいると思いますが、万が一の時には、最も自分たちの安全に降りかかってくる話です。実は、毎回少しずつ脅威は高まっています。私たちもどこが変わったのか伝えていきますので、どうか慣れずに関心を持ち続けてほしいと思います」
(2022年1月5日放送「news zero」より)
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