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「ミニスカート不可」「結婚指輪以外の装飾品NG」に見直し求める声。 愛媛・松山市職員の“身だしなみモデル”、その裏には役所職員の苦悩も…|TBS NEWS DIG
市の職員の“身だしなみ”をめぐるルールに波紋が広がっています。愛媛県松山市役所の廊下にはられている、身だしなみルール「ミニスカートは不可。白髪染めは地毛の色で」など細かく指定されています。一体なぜこのようなルールができたのか?そこには役所職員の苦悩がありました。
■職員はミニスカートNG “身だしなみルール”に波紋
山内あゆアナウンサー:
愛媛・松山市役所の「勤務時間中の身だしなみモデル」のルール内容を見ていきましょう。
▼ミニスカートは不可
▼歩く時に大きな音が出るヒールは不可
▼マニキュアは透明または透明に近い色
▼髪を意図的に染めるのは不可
▼白髪染めは地毛の色で
▼結婚指輪以外の装飾品は身につけない
今回このルールが市議会で話題になりました。どのような指摘があったかというと…
松山市 梶原市議:
フレキシブルな働き方を推進しようとしている社会の流れに抵抗するかのごとき、悪しき昭和のにおいがしてならない。ハラスメント防止の観点からも見直しが必要では。
松山市 総務部長:
身だしなみとは接する相手に不快感を与えないことを第一に考えた身なりのこと。重要な接遇マナーの1つと認識している。ハラスメントとは考えておらず、現時点で見直しは考えていない。
井上貴博キャスター:
ハラスメントかどうかわかりませんけど、ここまでのルールは必要なんだろうかと感じてしまいました。
オンライン直売店「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
何か別にいいんじゃないかなって最初思っちゃったんですけど。というのは、何かこの声っていうのが本当に働いてる方から出た声なのかなっていうのが気になりました。実際ルールがある理由って、例えば派手な服装をした時にお客さんから結構厳しい声をもらうなど、問題にならないようにするためという点だと思うんですよね。逆にそういう服装を完全に自由にして、トラブルがあると対応する人が大変だから、結局働いてる人を守るためのルールなんじゃないかなって思う部分もあります。だから、なんかどうなんだろうと。うちは、何も(ルールが)なくて、髪の毛もピンクの人もいるんですけど、それは接客などお客さんに会わない業務だからで。あと民間企業は、お客さんを選べるというか、(私たちの会社は)もうそういうカラーですって言えちゃえばいいんですけど、市役所って皆さんに対応しなきゃいけないから、私は別にいいんじゃないかなって思いました。
ホラン千秋キャスター:
ここまで定めないといけないくらい、伝わりづらいものなのか、仕事中に相手に不快感を与えない服装っていうのを具体的に示さないと若い人は分からない人が多いのか、どうなのかなって思いました。個人的には、1つの指輪は許されるのであるなら分かるんですけど、結婚指輪は許されて他は駄目っていうルールは、何の意味があるんだろうなって思っちゃいます。
■細かい規定ができた経緯?
山内アナウンサー:
まずはできた経緯についてです。松山市によると、2006年に制服を廃止しました。この時に一旦身だしなみについて色々と考え方をまとめようということで、モデルが策定されました。以前から市民から「スカートが短い」「髪が茶色い」「ピアスやネックレスが目立つ」などのご意見がありました。中には「何をしに仕事に来ているのか」や「職業が違うんじゃないか」というような声も寄せられていました。こうしたトラブルを避けるという面からも、このルールができたのかもしれません。
またルールの中には、5月〜10月「クールビズ期間」が決められていて、職員のポロシャツ着用は認めています。しかし、このルールに従ってポロシャツで窓口対応をしていると、市に意見が届きました。
市民:
職務中の服装として印象が良くなかった。市ではガイドライン等で職員の服装を定めていないのか。
市長(市のホームページ):
節電・省エネに取り組んでいますので、着用にご理解をお願いします。
■クレーム続々&丁寧対応 市役所はつらいよ…
山内アナウンサー:
この丁寧に対応をせざるを得ない状況というのが、他の市からも見えてきました。あるA市役所に寄せられた市民からの「クレーム」です。ご意見と、どんな対応をとったのかが、一覧になっていました。
市民:
仕事中にお菓子を食べるとは一体何事だ!
➡原因調査:昔、午後3時に小休憩があったので、その時の癖でつい食べてしまった。
➡対策:勤務時間中にお菓子を食べることを禁止徹底。
市民:
職員が同僚と談笑してサボっている。
➡原因調査:つい気が緩んでしまった。
➡対策:朝礼で接遇マニュアルを読み合わせ。
さらに、A市役所の職員によると「税金で給料を貰っている立場なので、特に悪質なクレームでない限りは、ひとつひとつ丁寧に対応していくしかない」ということです。
井上キャスター:
ここが民間企業と大きく違うところなのかなと思いますけど、クレームになりうるリスクの芽を組織として早めに摘んでおきたいっていう気持ちは、もちろん大切だし分かるんですけど、クレームをあまりにも意識しすぎて本末転倒になってしまいか…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220706-6027607)
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