“三大清流”四万十川が濁流に…高知に今年初の線状降水帯 “猛烈な雨”各地に被害(2022年7月5日)

“三大清流”四万十川が濁流に…高知に今年初の線状降水帯 “猛烈な雨”各地に被害(2022年7月5日)

“三大清流”四万十川が濁流に…高知に今年初の線状降水帯 “猛烈な雨”各地に被害(2022年7月5日)

 台風4号から変わった温帯低気圧などの影響で、各地で大雨となっています。青森県の弘前市では5日午後、避難指示が出されました。四国や近畿でも強い雨が降り、川の増水や土砂災害が起きています。

 今年1番の大雨が降った和歌山県串本町…。台風4号は5日午前9時に温帯低気圧に変わったものの、広い範囲で激しい雨になっています。串本では、24時間に降った雨が250ミリを超えていました。

 通勤時間帯の福岡県大牟田市では激しい雨のなか、駅に人が集まってきます。しかし、台風で電車は運転を見合わせていました。駅で足止めです。水は、軒下にも迫り駅周辺の道路も冠水しています。大牟田市では記録的短時間大雨情報が出され、1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降っていました。道路は冠水。川のようになった道路を車が走っていきます。

 市内の飲食店は水浸し。停電で水槽の水も止まり、冷蔵庫の食材もだめになってしまったといいます。また、別の飲食店でも床一面、水浸しになっていました。

 未明に雨が強まった高知県。気象庁は今年全国で初めて「線状降水帯」が発生したと発表しました。高知県を流れる四万十川も増水。四万十川は日本三大清流の一つですが、5日は茶色く濁ってしまっています。

 撮影者:「轟音(ごうおん)とともに流れる真っ茶色の水なので、ドキドキ、ハラハラする感じ」

 川を撮影した女性は4日も同じ場所で撮影。奥にわずかに見えるのが長生沈下橋です。

 撮影者:「きのうも台風が接近していると2時半ぐらいにツイッターにあげたが、その時は長生沈下橋はつかりきっていなかったが、すでに朝は濁流につかっている状態」

 橋は濁流にのまれ、見えなくなっていました。

 この記録的な大雨、高知の窪川では24時間に降った雨の量が465ミリに達し、7月の平年の雨量をわずか一日で上回りました。レーダーを見ると、4日夜遅くから5日未明にかけて非常に激しい雨が高知県内の同じ場所で降り続いていたことが分かります。

 隣の中土佐町では土砂崩れが発生。土砂が道路を寸断してしまいました。周辺では400ミリ近い雨が降っていました。

 芸西村では、ビニールハウスの建設現場にも水が入り込み、わずか10分ほどで浸水したといいます。

 高知県内では浸水被害が相次ぎ、床上浸水が2棟、床下浸水が20棟、確認されています。

 昼すぎから荒れ模様となった青森県。

 気象庁は、青森県と北海道に今年初となる記録的短時間大雨情報を発表しました。青森県黒石市や七戸町、平川市付近では1時間におよそ90ミリの猛烈な雨が。弘前市では避難指示も出されました。

 北海道三笠市や岩見沢市付近では、100ミリ以上の雨が降ったとみられています。

 さらに…。温帯低気圧から遠く離れている北日本ですが、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になっているということです。

 気になる今後ですが、6日にかけても関東など各地で大雨が予想されます。引き続き河川の増水や氾濫などへの警戒が必要です。
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