医師苦悩「負担非常に大きい」 “熱中症”続出の中…コロナ急増 “第7波”到来か?(2022年7月1日)

医師苦悩「負担非常に大きい」 “熱中症”続出の中…コロナ急増 “第7波”到来か?(2022年7月1日)

医師苦悩「負担非常に大きい」 “熱中症”続出の中…コロナ急増 “第7波”到来か?(2022年7月1日)

 先月30日、東京都心の気温は、6月の観測史上1位となりました。記録的な猛暑が続くなか、都内では新型コロナウイルスが再び拡大しています。現場で治療にあたる医師を取材しました。

■トラブルも…発電所再開

 京都市(最高気温37.2度):「ちょっと、もう立ってるだけで、フラフラする感じの暑さですよね」

 名古屋市(最高気温 37.9度):「コロナよりも、この暑さで大変かなって、最近思います」

 6月最終日の30日も、各地で「体温超え」の危険な暑さが続出。猛暑日を記録した地点も179と、今年最多を更新しました。

 東京都心では、6月の観測史上1位となる36.4度を記録。35度以上の猛暑日も、これで6日連続です。

 トラブルで、先月30日未明から停止していた福島県いわき市の勿来火力発電所9号機ですが、午後0時半ごろ運転を再開しました。

 千葉県市原市の姉崎火力発電所5号機の運転が再開されたこともあり、先月30日午後6時に「電力需要ひっ迫注意報」は解除されました。

■エアコン“タイマー”は?

 連日の災害級の暑さのなか求められる節電。夜も寝苦しい日が続きますが、就寝時、エアコンをタイマーで切ると、室温はどう変化するのでしょうか?

 番組スタッフの自宅で検証しました。

 午後9時、ぐっすり眠った子どもたち。エアコンは26度に設定されています。サーモカメラで見てみると、画面は全体的に青く、子どもたちも気持ち良さそうに寝入っています。

 ところが、午後10時ごろにエアコンが切れると、徐々に画面が赤くなり、温度が上昇していることが分かります。暑さで寝苦しいのでしょうか?子どもたちの寝相も、この通りです。

 このあと、エアコンを26度に設定して、付け直しました。

■エアコン使わず3人死亡

 先月30日、都内では熱中症で病院に搬送された人は少なくとも229人に上り、3日連続で200人を超えました。6月に、東京消防庁管内で搬送された人は1400人を超え、おととしの3倍以上になっています。

 先月25日から先月28日にかけて、都内で熱中症により亡くなった5人のうち、少なくとも3人はエアコンを使っていなかったということです。

■医師「負担非常に大きい」

 相次ぐ熱中症の疑いに、緊急往診の現場では、悲鳴が上がっています。

 2歳の男の子の母親:「(保育園の)先生も、気付いていなかったです。熱があるの」
 医師:「それくらい、全く問題なく、元気だったということですよね」
 2歳の男の子の母親:「はい。けさまでも、何も熱がなかったので」
 医師:「そうなると、ちょっと風邪っぽくないなというところがあって」

 保育園から帰った途端に熱を出し、突然ぐったりしてしまったという2歳の男の子。熱を測ったところ、39.2度の高熱ですが、他に症状はありません。

 医師:「コロナじゃなければ、熱中症の可能性が十分にあるかな」

 その場でPCR検査を行いましたが、結果は陰性。熱中症の疑いが強まりました。

 ファストドクター・菊池亮代表医師:「第一には、コロナを除外すると。熱中症の疑いが強ければ、それに対する治療も併せて行う。負担は、非常に大きいかなと考えております」

 熱中症の疑いが去年6月のおよそ2倍に増えている一方で、新型コロナの陽性率も急増。医療現場にとって、大きな負担になっています。

■東京 警戒レベル引き上げ

 東京都の新型コロナの新規感染者は先月30日、3621人となり、1週間前と比べるとおよそ1.5倍に増加。前の週の同じ曜日を上回るのは、13日連続です。

 都は、感染が再拡大しているとして、警戒レベルを4段階の上から2番目に引き上げることを決めました。

 一足早く到来した猛暑と、コロナの再拡大。

 日本医師会や政府は、熱中症の危険もあり、「距離が確保できていて、会話がほとんどない屋外では、マスク着用の必要はない」と改めて呼び掛けていますが、街には、まだまだマスク姿の人が目立ちます。

 街の人:「目に入る範囲に人がいなければ、外しますけれども。基本的には、(マスクを)していますね」「(コロナが)このごろ、また増えているじゃないですか。ちょっと、なかなか(マスクを)外せないですよね」

(「グッド!モーニング」2022年7月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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