「抜擢された」「白羽の矢が立った」国税元職員と証券会社元社員 “2億円超”給付金詐欺加担の実態|TBS NEWS DIG

「抜擢された」「白羽の矢が立った」国税元職員と証券会社元社員 “2億円超”給付金詐欺加担の実態|TBS NEWS DIG

「抜擢された」「白羽の矢が立った」国税元職員と証券会社元社員 “2億円超”給付金詐欺加担の実態|TBS NEWS DIG

新型コロナの持続化給付金総額2億円以上をだまし取ったとみられる、東京国税局の現役職員らを含む詐欺グループ。中心メンバーだった国税局元職員と証券会社元社員が、きょうの裁判で専門性を買われて詐欺グループに引き込まれた実態を供述しました。

現役の東京国税局職員である塚本晃平容疑者(24)が詐欺の疑いで逮捕されたことで注目を浴びた詐欺グループ。

塚本容疑者をグループに誘ったとされる、元同僚の中村上総被告(24)はきょう東京地裁で、詐欺にかかわったいきさつをこう話しました。

中村上総被告
「自分は税務署で働いてきたから抜擢されたと思います」

中村被告は元大和証券社員の中峯竜晟被告(27)ともに、おととし7月に7回に渡り、国の持続化給付金あわせて700万円をだまし取った罪に問われています。

中峯被告もー

中峯被告
「元証券会社社員ということで、お金に関わることは自分に白羽の矢がたったと思う」

国税局元職員と証券会社元社員。両被告は裁判で、主犯格から専門性を買われて詐欺グループに引き込まれたと主張しました。

2億円あまりを国からだまし取ったとみられるこの詐欺グループ。捜査関係者によりますと、中村被告と中峯被告は主犯格とされ、ドバイに潜伏していた松江大樹容疑者(31)の下で指示役だったとみられています。

そして大学生らに対し、「給付金を暗号資産に投資すれば2倍になる」などとうたい、名義人として勧誘、コロナで収入が減った個人事業主だと偽らせ、国から1回100万円の給付金を度々だまし取ったといいます。

中峯被告は国から100万円をだまし取ることに成功するたび、中心メンバーには1人5万円の利益が入ったと法廷で証言しました。

中峯被告
「100万円のうち20万円を手数料として、中心メンバー4人で分けた」

なぜ詐欺に加担し続けたのか。2人の被告はー

中峯被告
「リスクが高いので反対したが、手数料欲しさで乗ってしまった」
中村被告
「そろそろやめたいという話をしたが、手数料が欲しかった。せっかく貴重な税務職員の経験をしていたのに、悪いことに使い、浅はかで愚かでした」

警視庁は、主犯格とみられる松江容疑者が詐欺の全容を知っているとみて捜査を続けています。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/263UPnD

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/z3wOWZS

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/X2yVr59

TBS NEWSカテゴリの最新記事