【今年の花火大会は】長岡は3年ぶり復活も 隅田川は…

【今年の花火大会は】長岡は3年ぶり復活も 隅田川は…

新型コロナの感染状況が落ち着く中、今年は花火大会に行くことを考えている人も多いかもしれません。ただ、自治体によって開催の可否の判断が別れています。

　　　◇

夏の夜空を彩る“大輪の花”。日本三大花火大会に数えられる新潟の「長岡まつり大花火大会」がこの夏、“コロナ禍”から復活、3年ぶりに開催されることとなりました。

8月2日と3日の大会本番に向け、地元の花火製造会社では、長岡の花火大会の“名物”、直径およそ90センチもある特大の“三尺玉”など花火作りが、いよいよ大詰めを迎えていました。

小千谷煙火興業　瀬沼輝明代表取締役
「１個１個が子どもみたいなもので、無事全部上がってくれれば。それだけです」

久しぶりに花火を作れる喜びをかみしめているということです。

一方、“コロナ禍”でも安全に開催するため、今年は全席を有料化したことで、インターネットでの高額転売が相次ぎ、中には定価の3倍から5倍で取引される事例もあるといいます。

長岡花火財団　樋口勝博専務理事
「転売のサイト、そういった方々に呼びかけをさせていただいて、悪質なものに関してはきちっと対応を進めたいと」

主催者の「長岡花火財団」は、万が一行けなくなった場合には、公式ホームページにある「再販売」制度を利用するよう求めています。

　　　◇

“復活ののろし”を上げる夏の風物詩「花火大会」。しかし、自治体によって、その開催可否の判断が大きく別れているのです。

長岡花火大会とともに、「日本三大花火大会」のひとつと称される秋田の「大曲の花火」は8月27日に開催を決定しました。

一方、“江戸の華”「隅田川花火大会」や「滋賀のびわ湖大花火大会」は今年も中止が発表されています。

ほかにも、東京・調布市の「映画のまち調布花火」は9月の開催見送りを発表。「青梅市納涼花火大会」は大学のキャンパスで花火を打ち上げ、自宅などでの観覧を求める「無観客方式」での開催を発表しています。

　　　◇

いったいなぜ、自治体によって花火大会開催の判断がここまで別れるのでしょうか。

花火大会の「中止」を決定した川崎市の担当者に“事情”を聞きました。

川崎市の担当者
「会場外の見える範囲もすべて参加者として、連絡先等の把握を徹底しなければというような形でご指示をいただいておりますので、ちょっと実施が困難だと判断しました」

人が密集する中で、国や県などが求める「来場者間の密集回避」や「参加者の把握・管理」は事実上不可能と判断しました。

川崎市のほかにも東京板橋区など、花火大会の開催を断念する自治体が相次いでいるのです。

　　　◇

新型コロナの余波が続く夏の一大イベント「花火大会」。

ならば、家族や仲間内でできる「小さなイベント」として楽しもうと、この夏も、手持ち花火の売り上げは好調だということです。

しかし、ロックダウンが続いていた、中国産の花火の価格が高騰しています。

長谷川商店　長谷川公章代表取締役
「今、僕らが使ってる花火の80％以上はもう中国生産なんですね。主に原材料も上がってます。陸上・海上の輸送費もすべて上がってます」

まだまだ苦境が続く“花火業界”全体を盛り上げるために…

長谷川商店　長谷川公章代表取締役
「今年こそはって、みなさん動いています」

花火を買いに来た小学校PTAの関係者
「全く同じです。花火だけはやりたいなと」

学校や町内会で、夏の思い出として花火を楽しむ。こんな当たり前の光景が少しでも戻ればと話しています。
（2022年6月28日放送「news every. 」より）

#花火　#花火大会　#日テレ　#newsevery　#ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook　https://ift.tt/vF7YVAu
Instagram　https://ift.tt/gOS0T5w
TikTok　https://ift.tt/O1AXhyG
Twitter　https://twitter.com/news24ntv

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp