観測史上初 都心で6月“連続35℃超”…プール完売「子ども迷子」 海・鍾乳洞に人出(2022年6月27日)

観測史上初 都心で6月“連続35℃超”…プール完売「子ども迷子」 海・鍾乳洞に人出(2022年6月27日)

観測史上初 都心で6月“連続35℃超”…プール完売「子ども迷子」 海・鍾乳洞に人出(2022年6月27日)

 この週末、東京都心で6月としては初めて、2日連続の猛暑日となりました。暑さは27日も続き、東京電力管内では、初の「電力需給ひっ迫注意報」が発令されました。

■炎天下に“駆け込み”参拝客

 長野市にある善光寺の御開帳で、7年ぶりに公開されている「前立本尊」。29日の最終日が目前に迫ったこの週末、境内には、駆け込みの参拝客が大勢詰め掛けました。

 新潟から来た男性:「最後の土日なんで、行ってみようと思って来た。7年に一度と聞いているんで、幸運が舞い込んでくるかなという感じ」

 海開きまで、まだ1週間ほどある鎌倉市の由比ケ浜海岸には、すでに多くの海水浴客がいました。1週間前と比べると、ご覧の通りの人出です。

 サーファー:「6月なのに、8月くらいの暑さみたいで。いつもの年とは、ちょっと違う」
 海水浴客:「きょうは、すごく暑い。ジリジリきます。34度って書いてあった。海の水温がちょうど良かったです。結構冷たいので、(海の)中入れば」

■炎天下でBBQも…客「想定外」

 26日、東京・北区の河川敷では、バーベキュー客が予想以上の炎天下で参っていました。

 バーベキュー客:「(Q.きょうの暑さは?)ここはね、想定外。完全に想定外。暑い、死んじゃうと思う」

 3年前に来日したという、外国人男性は、「めちゃ暑いです。日本の夏は地獄」と話します。

 梅雨の最中のはずなのに、地獄のような暑さ。熱中症対策は欠かせません。

 女性:「28度以下で凍るアイスネックリングなんですけど。水とか、流水にさらしておくだけで、氷になって。良い感じの冷たさを保ってくれる」

 この男性は、おでこに冷却シートをペタリと貼っています。

 男性:「暑くて、これやっといたほうが間違いないかなと」

 強い日差しの下、テントを張らずにバーベキューをしている男性たちも、実は熱中症対策をしていました。

 男性:「きょうなんかは冷感。熱を通さないシャツを着ているくらいですかね。逆に、ひんやりしているくらいですね」

■熱中症続出…都内で95人搬送

 東京都心では、25日を上回る最高気温36.2度を記録し、6月として観測史上初となる、2日連続の猛暑日になりました。

 都内では26日、8歳から97歳までの男女95人が熱中症とみられる症状で搬送されました。

 また、埼玉県では25日、135人が熱中症の疑いで救急搬送されていて、94歳の男性が死亡しています。

■プールで子ども迷子…父大慌て

 東京サマーランドでは、この週末のチケットは完売。駐車場は、すぐに満車となりました。

 客:「開園は午前10時だが、来たらもう手前のほうは(場所が)ないです」「日陰が良かったですが、もう出遅れたかな」

 子どものために列に並んでいた男性は、次のように話します。

 父親:「子どもがね。熱中症予防に、とりあえず飲み物だけ買おうかな」

 飲み物とかき氷などを買って、8歳の兄と5歳の妹に届けに行きますが、2人の子どもが迷子状態になります。

 父親:「(Q.どこかにお子さんが?)ウォーリーをさがせ状態だな…」「(Q.早くしないと、かき氷も?)氷も溶けるよね。見当たらないね…」

 浮き輪を目印に兄弟を捜しますが、なかなか見つかりません。

 父親:「見当たらない。子ども、小さいからね。分かんないな、これ。あっちからいくか」

 プールを捜しても、見当たらず。今度は、プールサイドを捜します。

 父親:「いた。こっちきて」「お兄ちゃんが見つかりません。どこいった?」
 妹:「あっち」
 父親:「あっち?」
 妹:「あっち」

 5歳の妹を発見。手をつないで妹とお父さんがさらに歩き回りますが、なかなか兄が見つけられません。

 父親:「いないじゃん。行かないよ、こっちは」

 いったん、妹にかき氷を食べさせてクールダウン。再びプールの周りを見に行くと、捜し始めて10分ほどで8歳のお兄ちゃんも無事に合流しました。

 父親:「帰ってきました、お兄ちゃん」

 かき氷が溶ける前に、見つけることができました。

■ひんやり…“鍾乳洞”に2000人

 関東最大級の規模を誇る日原鍾乳洞には、週末、涼を求めて前の週のおよそ2倍、2000人もの人が訪れました。

 女性:「え!寒!びびるくらい寒い」「めっちゃ寒い」

 内部の気温は、年間を通じて11度ほどに保たれていて、まるで「天然の冷蔵庫」のようです。

 女性:「寒い。服装ミスった。長袖持ってくれば、よかった」
 家族:「最初は、海に行こうと思ったんですけど、さすがに暑くて。(鍾乳洞)涼しいかなと思ってきたら、思ったより寒くて。涼しすぎる感じですけど、気持ちいいですね」

■危険な車内…1時間半で8度上昇

 2日連続、日本一の暑さを記録している群馬県伊勢崎市では、住民からは、この暑さにすでにうんざりする声が聞かれました。

 25日、国内で観測史上初めて6月に40度を記録した群馬県伊勢崎市は、26日も最高気温36.8度と“日本一暑い街”になりました。

 この炎天下で注意しなければならないのが、車の中です。車内の温度はどう変化するのか、温度が上がると色が白く変わる哺乳瓶に水を入れて実験しました。

 実験開始時、車内の温度は外よりも低い32度でしたが、検証を開始して1時間半ほどで、車内の温度は40度になりました。哺乳瓶は、水の入っていない部分のほうが高温になり、白く変化。水温は26度から35度まで上昇しました。

 伊勢崎市民:「かなりつらかった。きのうのあれ(40度)があって。きょう、あんまり体調良くないというか」「7月や夏が大丈夫かなと心配」

 厳しい暑さは27日も続く見込みで、政府は初めて東京電力管内に電力需給ひっ迫注意報を発令しました。

 午後3時から6時までの間、冷房を適切に使用しながら、不要な照明を消すなど、無理のない範囲での節電を呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2022年6月27日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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