“1年半に地震160回” 能登の地下で何が?(2022年6月25日)

“1年半に地震160回” 能登の地下で何が?(2022年6月25日)

“1年半に地震160回” 能登の地下で何が?(2022年6月25日)

19日日曜日、震度6弱を観測した石川県・珠洲市(すずし)。
地震直後の見附島(みつけじま)をとらえた映像を見ると、多くの鳥が飛び、砂煙が舞っています。撮影者は。

撮影者『見附島の先端がガラガラガラガラと崩れ落ちて』
地元の人『(見附島を)見に来たんですよ、崩れとるねやっぱりって…』

能登のシンボルとしても有名な、見附島。多くの観光客が訪れる場所でしたが、地震後の映像を見てみると、先端部分の突き出た見た目から「軍艦島」とも呼ばれていた島の岩肌が、欠けてしてしまったことがわかります。珠洲市付近の地質について、専門家は。

金沢工業大学・地域防災環境科学研究所 川村國夫教授
『珪藻というプランクトンのようなもの、この珪藻が堆積しているものを珪藻岩・珪藻土といいます。こういうものが珠洲一体に分布をしている』

珪藻土(けいそうど)は水を吸いやすく、膨張すると強度が下がるのが特徴で、見附島もこの珪藻土でできているといいます。土砂崩れは、複数個所で発生。

住民  『こんもりと土が落ちて、落下してたんです』
スタッフ『土ですか?』
住民  『珪藻土の岩石みたいなやつがね、多いんですけど』

住民『2日地震なければ“ないな”と思うが、必ず3日目にはきたり、多いときは1日2回きたり』

震度6弱が発生した翌日にも、震度5強と4が立て続けに観測されています。今回の地震も一連の群発地震の活動と考えられ、当面の間活動は続くといいます。

金沢工業大学・地域防災環境科学研究所 川村國夫教授
『雨水が入りますと(地震でできた)ひび割れの幅がどんどん開いていきます。強度がどんどん低下していきますので、斜面崩落に繋がる。今後の地震については特に珠洲は珪藻土の分布があるので気を付けていただきたい』
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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