谷口容疑者「ご迷惑かけました」コロナ給付金“10億円詐欺” 主犯格の男が帰国｜TBS NEWS DIG
22日夕方、逃亡先のインドネシアから移送され、成田空港に到着した谷口光弘容疑者。おととし10月に出国してから1年8か月ぶりの帰国です。およそ10億円の持続化給付金をだまし取ったとみられる詐欺グループの主犯格として警視庁から指名手配されていました。
事態が動いたのは、6月8日。
インドネシア・スマトラ島南部の村に潜伏していたところを、不法滞在の疑いで現地当局に身柄を確保されました。現地では、およそ120の養殖用の池を所有し、養殖ビジネスを進めようとしていたとみられています。
そして、22日…
記者
「出てきました。今、谷口容疑者が入管施設から出てきました。しっかりとした足取りで歩いています」
日本時間の22日朝6時ごろ、勾留されていた入管施設から現地の職員に連行されて出てきた谷口容疑者。このときはまだ、手錠はされていません。
記者
「詐欺の認識はあったんですか？」
目は充血しているものの、落ち着いた様子で、記者からの問いかけには答えませんでした。
その後到着したジャカルタ郊外の空港空港では
谷口光弘容疑者
「ご迷惑かけました」
「私は一緒ですから」
谷口光弘容疑者
「え、日本まで？」
手を振ってあいさつし、笑顔も見せた谷口容疑者。警視庁の捜査員らとともにVIP専用の入口から、成田行きの飛行機に搭乗しました。
同行していた警視庁の捜査員が、その後日本の領空に入ったのを確認し、詐欺容疑の逮捕状を執行したのは午後3時前。
警視庁によりますと、谷口容疑者は、自らの家族を含む10数人で詐欺グループを作り、およそ1780件の不正な申請を繰り返していたということです。
この事件を巡っては、谷口容疑者の元妻梨恵容疑者（45）や長男の大祈容疑者（22）、次男（当時19）の3人も詐欺の疑いで逮捕されています。
警視庁は、22日新たに、谷口容疑者がセミナーを開いていた六本木の飲食店の元従業員とみられる太田浩一朗容疑者（34）を逮捕しました。
同一グループの犯行としては、過去最多の10億円近くがだましとられたとみられる今回の給付金詐欺事件。
警視庁は、今後、主犯格とみる谷口容疑者を本格的に取り調べ、詐欺グループの実態解明を進める方針です。
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