“値上げの波”低価格プライベートブランドに・・・マヨネーズも「油と卵の高騰連鎖」(2022年6月22日)

“値上げの波”低価格プライベートブランドに・・・マヨネーズも「油と卵の高騰連鎖」(2022年6月22日)

“値上げの波”低価格プライベートブランドに・・・マヨネーズも「油と卵の高騰連鎖」(2022年6月22日)

 低価格がウリのプライベートブランドも、ついに値上げです。

■データで鮮明“値上げの波”

 買い物客:「結構、皆高いですよね。タマネギ1個98円だった」「全体的に上がっている。だから、年金暮らしの人は大変」

 消費者を悩ませる“値上げの波”。全国のスーパーから集めたデータを分析している企業によると、サラダ油や天ぷら油など、食用油の店頭価格は、去年の同じ月と比べ、50%以上値上がりしています。

 食用油大手の日清オイリオグループは、去年の春から今年の春にかけて、5回の値上げを行っています。

 ウクライナ侵攻で起きた穀物価格の高騰の影響も大きく、スパゲッティは14%値上がり。小麦粉や食パンなども、軒並み値上がりしています。

■“6月まで据え置き”限界?

 こうした波が、ついに“庶民の味方”プライベートブランドにも及びました。

 イオントップバリュ・土谷美津子社長:「どうしても努力を、あらゆる努力をしても、(価格維持)できなかったのが、3品目ありました」

 イオンは、人気のプライベートブランド「トップバリュ」について、来月4日からおよそ5000品目のうち3品目の値上げに踏み切ることを発表しました。

 さらに、西友も来月以降、プライベートブランドの一部を値上げする方針を明らかにしたのです。

 低価格がウリのプライベートブランドは、各社が競うようにして開発し、その安さで人気を誇ってきました。今年3月、値上ラッシュのなかでも、イオンや西友は6月末までは価格を据え置くと発表していましたが、やはり低価格を維持することは難しかったということでしょうか。

■値上げ“マヨラー”も「困る」

 イオンが値上げする3品目は、ノンフライ麺、ティッシュ、そして、現在170円で販売されているマヨネーズは、213円と、40円ほど値上げされます。

 イオントップバリュ・土谷美津子社長:「マヨネーズについては、この世界情勢のなか、難しい」

 プライベートブランドのマヨネーズを巡っては、セブンアンドアイホールディングスも、今年の3月に30円の値上げを行っていました。

 マヨネーズの値上げは、街のスーパーにも大きな影響を及ぼしていました。

 スーパーイズミ・五味衛社長:「こんなに上がったのは、初めて。商売やって」

 このスーパーでは、この1年間で、すでに20%ほどマヨネーズを値上げしていますが、今後、仕入れ価格の状況次第では、さらなる値上げも避けられないといいます。

 スーパーイズミ・五味衛社長:「例えば1週間に1本、月に1本買っている人が『なんとか2カ月持たせよう』、そういう努力を働くと思う。そうなってくると、売れ行きも違ってくる」

 不安な思いは、買い物客も同じです。

 50代主婦“マヨラー”:「“マヨラー”なので、マヨネーズが高いと生活が困る。使うとサラダにドサーとか、色んなものにドサーっとかけちゃう。安い所探して、探して、買わなくちゃいけない」

 マヨネーズに押し寄せる値上げの波。その理由は?

 スーパーイズミ・五味衛社長:「やっぱり、油と卵の高騰の連鎖で、マヨネーズを上げなければ、やっていけないんじゃないかなと」

 マヨネーズの原料は、およそ7割が油。そこに、卵や調味料などを加えて作られています。主な原料となる油や卵が高騰しているため、マヨネーズも値上げせざるを得ない状況だといいます。

 スーパーイズミ・五味衛社長:「非常に商売をやっていて、つらい。全部が上がってきているので。原価が3割上がったとか、2割上がっても、売価はそこまで急に持っていけない。うちの会社とすれば、大変な時期」

(「グッド!モーニング」2022年6月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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