“梅雨なのに雨が降らない”けど油断禁物「梅雨後半は土砂降りの可能性」気象予報士 コンセントから出火「トラッキング現象」にも注意を|TBS NEWS DIG
関東地方では、6月6日の梅雨入りから6月20日までの降水量が54ミリ(平年同時期92.3ミリ)と、例年に比べて降水量が少なくなっています。その原因を気象予報士に聞くとともに、梅雨時期から夏場にかけて起こる発火現象、「トラッキング現象」についても解説していきます。
■梅雨後半に土砂降りか?気象庁の3か月予報発表
井上貴博キャスター:
6月21日、気象庁から7月~9月の「3か月予報」の新たな情報が発表されました。
▼平均気温
北日本・東日本・西日本➡高く、猛暑日・真夏日が増える見通し
沖縄・奄美➡ほぼ平年並み
▼降水量
全国的にほぼ平年並み
井上キャスター:
関東で言うと梅雨なのに雨が少ない。カレンダーで見てみると、東京都心、梅雨入りしたとみられると発表があったのは6月6日です。40ミリ以上のしっかりとした比較的雨が降りました。その後は曇りが多く、傘マークと晴れマークがほぼ同数です。
▼梅雨入り後の降水量(6月6日~6月20日)は54ミリ(平年同期92.3ミリ)です。6月後半もっと降水量は増えるのか、どうなるのでしょうか?
森田正光気象予報士:
今後降水量は増えると思っています。誤解なきように言うと、私は2022年は雨が少ないとは思ってないんですよ。むしろ雨日数で見ると、梅雨らしい梅雨になっているんです。だから1回の雨は少ないかもしれないけれども、ちゃんと日照時間は少ないし、普通の梅雨だと考えた方がいいです。普通の梅雨だということは、この後の梅雨後半には土砂降りがやってくるということになります。
■コンセントから出火 梅雨時期の「トラッキング現象」とは?
井上キャスター:
梅雨時、こんなところにも注意が必要です。防災システム研究所の山村所長によりますと「梅雨の時期は、“トラッキング現象”に注意をなさってください」ということです。
トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間にある隙間にほこりが溜まってしまい、そのほこりが水分を含むと漏電し発火してしまうという現象のことをいいます。特にエアコン、冷蔵庫など消費電力が大きい家電は火災のリスクが高いと言われています。
▼東京消防庁管内のトラッキング現象による火災は、速報値2021年の1年間で122件起きています。
そのためには細かいチェックが必要です。
▼プラグをコンセントにしっかり挿し込めているか。
▼コンセントやプラグを乾いた布で掃除する。
▼トラッキング防止器具を取り付ける。
様々なトラッキング防止器具が売られています。シリコン製の屋根のような形で、プラグにほこりが溜まらない、ほこりが溜まったとしても漏電する危険性がありません。一つ50円ほどで売られていますが様々なタイプがあり、こういった器具で回避するのも一つの手のようです。
ホラン千秋キャスター:
大きな家電はやはり抜き差しをそんなにしませんから、1回確認するだけでしばらくは溜まらないかと思いますので、ちょっとやってみるのもいいかもですね。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
エアコンなんかは上の方にあったり、冷蔵庫は裏の方にあったりするから、普段あんまり目につきませんよね。でもやっぱり水分を含んで漏電するってのは怖いですね。ちょっと帰ったら見てみます。
ホランキャスター:
皆さん確認していただけるといいと思いますけれども、森田さん確認ですが、雨が降るだけが梅雨ではないということですよね。
森田気象予報士:
梅雨には2種類のタイプがあって、陰性型の梅雨はジメジメした日が多いんですよね。あと降る時は降って降らない時は晴れるみたいな型もあります。今年はどちらかというと、陰性型で、ジメジメして、やがて土砂降りが来るような陽性型に変わります。来週後半ぐらいからまた危険なゾーンに入ってくると思いますね。
井上キャスター:
お住まいの地域でも、梅雨の意識って全然違っていると思うんです。関東だとジメジメする梅雨ですけど、九州や西日本だともう土砂降りになりますから。
森田気象予報士:
場所とある意味降る時期によって降り方が違うと思います。関東の場合は梅雨の後半に土砂降りがやってきますから、当面はジメジメがあるかもしれませんけど、来週以降は油断できないと思いますね。
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